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「国スポの舞台から教壇へ」佐賀に残り“教える側”へ進んだ元アスリートの女性の覚悟【佐賀県】
2025/05/27 (火) 18:40
新たな挑戦を始めた元アスリートについてです。去年佐賀で開催された国スポでは、大会に向けて故郷を離れ、練習環境が整っている佐賀に移り住んだ選手も多くいました。大会を終えた今も佐賀に残り、未来のアスリートの育成に取り組む元選手の女性を取材しました。
去年佐賀で開かれた国民スポーツ大会にウエイトリフティングの女子49キロ級で出場した安嶋千晶さん28歳。
スナッチとクリーン&ジャークの2種目で優勝し、佐賀県に大きく貢献しました。そんな安嶋さん、実は…。
国スポで現役を引退し、この春から高校の教員になりました。
【安嶋千晶さん】
「体はもちろんアスリートのときの方が何十倍もしんどいが、今までやってこなかったことなので。先生方の足元を追いかけるぐらいが今精一杯」
【保健の授業】
「女性社員に対して肌荒れひどいけど大丈夫?と尋ねた。これセクハラ?セクハラだと思う人?(挙手)」
初任地は有田町の有田工業高校。保健や体育の授業と県内唯一のウエイトリフティング部の顧問をしています。安嶋さんについて同じ保健体育を教える教員は…。
【梅崎信司教諭】
「明るく元気で年齢も生徒たちともまだ近いし、すごく雰囲気が良くなる先生。日本のトップのアスリートから指導受けられるわけだからそれは(生徒たちは)すごく恵まれてる。佐賀にとってもすごくありがたいことじゃないか」
東京の大学を卒業後、地元・茨城県のスポーツジムでトレーナーをしながらウエイトリフティングを続けていた安嶋さん。「もっと競技に専念したい」という思いから県が2018年から進めている「SSP構想」の制度を利用して、3年前、練習環境が整った佐賀へやってきました。
【県SSP推進局 日野稔邦SSP総括監】
「(SSP構想とは)佐賀から世界に挑戦するアスリートを育てることと、もう一つは県民や県内企業の人がいろいろなかたちでスポーツに関わってもらい、佐賀の地から人づくり・地域づくりをスポーツを生かしてやっていこうというプロジェクト」
県の構想の重点分野の一つには就職支援があり、安嶋さんのような佐賀を拠点に活躍したアスリートのキャリアをサポートしています。
【安嶋千晶さん】
「最初佐賀に来たときは国スポが終わったらすぐ帰るという頭しかなかったが、3年間高校生と一緒に練習したり、佐賀でいろんな人にお世話になるなかでここでやりたいという思いも芽生えた」
国スポ・全障スポの前に来た80人ほどの社会人アスリートのうち、約8割は佐賀に残り新たな道へ。就職先は民間企業だけでなく教員など公務員もあり、安嶋さんは選手として培った力を評価する“スポーツ特別枠”で教員採用試験を受けました。
教員となった現在は部の顧問として13年間の選手経験を生かし、未来のアスリートの指導にあたっています。
【安嶋千晶さん】
「努力したら報われることも少ないかもしれないが、絶対にあると思うので頑張ることの面白さや楽しさを気づいてもらえたらいいなと」
【部員】
「人によって態度変えたりせずにみんなに優しく教えてくれるし、どんな状態だったとしてもほめて伸ばしてくれるタイプの先生」
【部員】
「ウエイトリフティングはそんなに身近なものじゃなくてちょっとかじっている人もいないから、本当に経験している人がいて教えてくれることは本当に貴重なことだと思う」
ウエイトリフターとして第一線で活躍し、指導者として第二の人生を歩みだした安嶋さん。これまで持ち上げてきたバーベルのように次は教員として新たな目標を掲げます。
【安嶋千晶さん】
「今までは自分がやることで勇気や希望を与えられたらなと思っていたが、これからは高校生の元気な姿や頑張っている姿で(周りに)パワーを与えられるような指導ができたらいいなと思う」
去年佐賀で開かれた国民スポーツ大会にウエイトリフティングの女子49キロ級で出場した安嶋千晶さん28歳。
スナッチとクリーン&ジャークの2種目で優勝し、佐賀県に大きく貢献しました。そんな安嶋さん、実は…。
国スポで現役を引退し、この春から高校の教員になりました。
【安嶋千晶さん】
「体はもちろんアスリートのときの方が何十倍もしんどいが、今までやってこなかったことなので。先生方の足元を追いかけるぐらいが今精一杯」
【保健の授業】
「女性社員に対して肌荒れひどいけど大丈夫?と尋ねた。これセクハラ?セクハラだと思う人?(挙手)」
初任地は有田町の有田工業高校。保健や体育の授業と県内唯一のウエイトリフティング部の顧問をしています。安嶋さんについて同じ保健体育を教える教員は…。
【梅崎信司教諭】
「明るく元気で年齢も生徒たちともまだ近いし、すごく雰囲気が良くなる先生。日本のトップのアスリートから指導受けられるわけだからそれは(生徒たちは)すごく恵まれてる。佐賀にとってもすごくありがたいことじゃないか」
東京の大学を卒業後、地元・茨城県のスポーツジムでトレーナーをしながらウエイトリフティングを続けていた安嶋さん。「もっと競技に専念したい」という思いから県が2018年から進めている「SSP構想」の制度を利用して、3年前、練習環境が整った佐賀へやってきました。
【県SSP推進局 日野稔邦SSP総括監】
「(SSP構想とは)佐賀から世界に挑戦するアスリートを育てることと、もう一つは県民や県内企業の人がいろいろなかたちでスポーツに関わってもらい、佐賀の地から人づくり・地域づくりをスポーツを生かしてやっていこうというプロジェクト」
県の構想の重点分野の一つには就職支援があり、安嶋さんのような佐賀を拠点に活躍したアスリートのキャリアをサポートしています。
【安嶋千晶さん】
「最初佐賀に来たときは国スポが終わったらすぐ帰るという頭しかなかったが、3年間高校生と一緒に練習したり、佐賀でいろんな人にお世話になるなかでここでやりたいという思いも芽生えた」
国スポ・全障スポの前に来た80人ほどの社会人アスリートのうち、約8割は佐賀に残り新たな道へ。就職先は民間企業だけでなく教員など公務員もあり、安嶋さんは選手として培った力を評価する“スポーツ特別枠”で教員採用試験を受けました。
教員となった現在は部の顧問として13年間の選手経験を生かし、未来のアスリートの指導にあたっています。
【安嶋千晶さん】
「努力したら報われることも少ないかもしれないが、絶対にあると思うので頑張ることの面白さや楽しさを気づいてもらえたらいいなと」
【部員】
「人によって態度変えたりせずにみんなに優しく教えてくれるし、どんな状態だったとしてもほめて伸ばしてくれるタイプの先生」
【部員】
「ウエイトリフティングはそんなに身近なものじゃなくてちょっとかじっている人もいないから、本当に経験している人がいて教えてくれることは本当に貴重なことだと思う」
ウエイトリフターとして第一線で活躍し、指導者として第二の人生を歩みだした安嶋さん。これまで持ち上げてきたバーベルのように次は教員として新たな目標を掲げます。
【安嶋千晶さん】
「今までは自分がやることで勇気や希望を与えられたらなと思っていたが、これからは高校生の元気な姿や頑張っている姿で(周りに)パワーを与えられるような指導ができたらいいなと思う」
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