2023/07/31 (月) 18:40

県内で奮闘する人を紹介する佐賀人十色。今年度から、武雄市の地域おこし協力隊員として働いている東京都出身の男性がいます。その仕事は「ふるさとビデオクリエイター」。武雄の魅力を全国に広めるべく日々カメラを回す姿を追いました

武雄の人々にカメラを向け”武雄の魅力”を発信していく「たけおんちゃんねる」。この動画を撮影・編集したのが。

【山崎裕次郎さん】
「どうもこんにちは。武雄市地域おこし協力隊の山崎裕次郎です。ふるさとビデオクリエイターとして武雄の魅力を発信する動画を、武雄を歩いて作っていきますのでよろしくお願いします」

東京都出身の山崎裕次郎さん29歳。ことし4月、佐賀県出身の奥さんとの入籍をきっかけに、地域おこし協力隊員として武雄市にやってきました。山崎さんの仕事は武雄の魅力を動画で発信する、その名も「ふるさとビデオクリエイター」。

【山崎裕次郎さん】
「動画編集自体は初めて」

少し前まで大学院でアフリカの人類学を研究。現地に住み人と知り合いながら新しいことを発見する取り組みと、ふるさとビデオクリエイターの仕事に共通点を感じこの道に進みました。

動画制作は市としても初めての取り組みで、手探りの中、打合せでは様々な意見があがります。

【山崎裕次郎さん】
「30秒で動画を作っていくというのも頻繁に上げていくといいかもと考えている」

西九州新幹線の開業効果からか、武雄市への移住の相談件数は開業前比べて1.5倍に増えていて、武雄の魅力をもっと深く知ってもらい、移住や定住へとつなげていく狙いがあります。

【山崎裕次郎さん】
「武雄のどの場所を調べてもこの動画を見れば案内できるような」

【山崎裕次郎さん】
「こんにちはたけおんちゃんねるです。本日は西川登地域に来て…」

動画の撮影場所や内容は、打ち合わせをもとに山崎さん自身で決めていて、この日は、街を歩きながら目的地を目指します。

ここは地域の高齢者の憩いの場。カラオケやおじゃべりなどを楽しみに毎日多くの人たちが集まります。山崎さんもカメラを片手に輪の中へ。
都会育ちの山崎さんが感じている武雄の魅力は「人の優しさ」。その魅力を最大限表現するため、その人のありのままの人柄を映すことが大きなこだわりです。

【山崎裕次郎さん】
「移住者が一番心配なのは、地域の人とどう馴染めるか僕自身もすごく不安だったので」

配信を始めて1ヵ月あまり。広く知られるようになるのはまだまだこれからですが市の職員からはこんな意見も！

【武雄市の職員】
「外から見たらこんなにたくさんいいところがあると気付かされることが多い」
「ゆくゆくは武雄といえばこのビデオだねというふうになってもらえれば」

直近の課題は佐賀弁です。

【山崎裕次郎さん】
「分からない時もあります」

「武雄の魅力」と話す人の優しさを少しでも引き出すため、ふるさとビデオクリエイター、山崎さんはきょうも撮影を続けます。

【山崎裕次郎さん】
「武雄っていいなって外の方に思って少しでも僕みたいな形で武雄に移住する方が増えてほしいな」

※ナレ上の「武雄市」と「武雄」の使い分け・場所を表すときは「武雄市」に、・大きいくくりで全体のことをいうニュアンスが入るときは「武雄」としている。例）「武雄の魅力」