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鳥栖市両親殺害 被告の叔父「口調がきつかったが愛情はあった」死亡した父親について話す【佐賀県】

2023/09/05 (火) 18:40

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今年3月、鳥栖市で両親を殺害した19歳の元大学生の長男の裁判は5日、被告人質問があり、「僕の味方でいてくれていたのに恩を仇で返す結果になった」と母親の殺害について後悔の念を口にしました。一方、母親を複数回刺した詳しいいきさつは明らかになりませんでした。

起訴状などによりますと当時、九州大学の学生だった19歳の長男は今年3月、鳥栖市に住む51歳の父親と46歳の母親の胸などをナイフで刺し殺害したとして殺人の罪に問われています。
5日は4日に続き、被告人質問があり、裁判長から犯行を止めようとした母親を殺害したことについて尋ねられた被告は、「僕の味方でいてくれていたのに、恩を仇で返す結果になって申し訳ない」と後悔の念を口にしました。
一方、市民から選ばれた裁判員が「妹がその場にいたら刺していたか」と質問したのに対し、被告は少し戸惑った様子で「母ほど力が無いので押すだけで排除できていたと思うが、それができなかったらわからない」と言葉を選びながら答えました。

その後の証人尋問で被告の叔父は、死亡した父親について「人に対して厳しく、口調がきつかったが愛情はあったと思う」と証言しました。
午後には精神鑑定を行った専門家の証言があり「少年は知能が高いことから問題なく社会生活をおくれていたが、学歴コンプレックスがあった父親からの教育的な虐待が深刻で、自分の存在を肯定する感情や他人の気持ちに共感する力が欠如している」と話しました。
19歳の被告は、4日に続き父親への感情については淡々と答えていましたが、裁判員が殺意がなかった母親を複数回刺した理由などを尋ねると、「細かい動作は覚えていない。1回刺して様子を見るような余裕はなかった」などと述べるにとどまりました。

裁判は7日検察側が求刑し、9月15日に判決が言い渡されます。
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