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鳥栖両親殺害 懲役24年の判決「罪の重さに向き合って」裁判長の言葉はどう響いたのか【佐賀県】

2023/09/15 (金) 18:40

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「罪の重さに改めて向き合って」との裁判長の言葉はどう響いたのでしょうか?今年3月、鳥栖市で両親を殺害したとして殺人の罪に問われた19歳の元大学生の長男に対し、裁判所は「強い殺意に基づく執拗なもので、犯行結果も極めて重大」などとして懲役24年の判決を言い渡しました。

この裁判は今年3月当時九州大学の学生だった19歳の長男が、鳥栖市に住む51歳の父親と46歳の母親の胸などをナイフで刺し殺害したとして、殺人の罪に問われていたものです。
15日開かれた判決公判で佐賀地方裁判所の岡崎忠之裁判長は「幼少期から父から心理的身体的な虐待を受け、いつか殺害するという思いで虐待に耐えていた」などと指摘。そのうえで、「父親への犯行は強い殺意に基づく執拗なもので計画性も認められる。犯行結果も極めて重大」などとして検察の懲役28年の求刑に対し、懲役24年の判決を言い渡しました。

争点となっていた母親に対する殺意の有無については「高い殺傷能力があるダガーナイフで短時間のうちに4カ所もの致命的重傷を負わせている」とと殺意を認定しています。
被告はこれまでの公判で「成績などを巡り幼いころから受けていた暴力や人格否定といった父からの仕打ちへの報復だった」と父親を殺害した動機について明かし、母親の殺害については「殺意はなかった」と一貫して否定していました。

判決後、岡崎裁判長は「懲役24年という期間は短い期間ではないが、両親を手にかけた罪の重さに改めて向き合い深く考える期間にしてほしい」と諭しました。
また、被告が裁判の中で「残りの人生は消化試合」と言ったことに対し、「妹や親族、亡くなったお父さんもお母さんもそのように生きることを望んでいない。今すぐは難しいかもしれないが、人生の目標を持って生きてほしい」と声をかけましたが、衝立にはばまれ被告の様子をうかがうことはできませんでした。
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