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鳥栖両親殺害事件 懲役24年の判決 サガテレビ記者が解説【佐賀県】

2023/09/15 (金) 18:40

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ここからは、司法担当の長島記者とお伝えします。

【長島記者】
よろしくお願いします。

【キャスター】
裁判では“母親への殺意の有無”が大きな争点となり検察側と弁護側は真逆の主張をしていましたが懲役24年の判決は求刑よりも少し短くなったんですよね?

【長島記者】
ダガーナイフという人を攻撃することを目的の刃物で複数回刺していることや救護措置をとらなかったことなどが殺意があったと認定されるポイントとなりました。一方、嘆願書や被告の親族が減刑を望んでいたことも被告にやや有利となりましたが、それでも懲役24年は大変長い有期刑だと思います。この結果について検察側は「概ね適切な判断であると受け止めている」とコメントしています。

【キャスター】
対立する弁護側は判決をどのように受け止めているのでしょうか?

【長島記者】
弁護側はこれまで「虐待が原因で起こった事件であり、被害者遺族は軽い処分を望んでいる」などとして少年院送致など保護処分にすることを求め、仮に刑事処分となったとしても懲役5年が相当と主張していました。しかし、今回実刑判決が出て刑事処分となったことを受け被告の弁護人は「母親に対する殺意が認められたのは残念、控訴については本人と親族と話して今から考える」としています。

【キャスター】
今回の裁判は殺人という重大な犯罪のため国民の中から選ばれた人が裁判員として参加する“裁判員裁判”で行われましたよね?

【長島記者】
判決後に開かれた会見で参加した30代の女性は次のように話しています。

【裁判員】
「裁判を終えて安心した、すっきりしたということではなく、色々と思うことは正直なところある。被告人の置かれた状況や家庭環境と起こしてしまった罪、両方を踏まえて考えるのが難しかった、どうしても心情に気持ちが揺らいでしまうことがあったので、そこは裁判員の皆さんと客観的にみることができてよかった」

また、裁判員の50代の女性は「被告は初日から感情が読めなかったがきょうは緊張しているのか今までの中で一番感情が読めた、時折目をつむって深く聞いているようだった」と話していました。

【キャスター】
ここまでは長島記者とお伝えしました。
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