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”暖冬”で“野菜が育ちすぎ? 観測史上2番目の平均気温で佐賀の農業に影響が…【佐賀県】
2024/03/07 (木) 18:40

大雪の日もあったものの平均気温は観測史上2番目に高かった今シーズンの冬。
“暖冬”で比較的過ごしやすかったという方も多いのではないでしょうか。
一方、農業県・佐賀には“野菜が育ちすぎる”という影響が出ています。
【佐賀県民】
「(今冬は)例年に比べて鍋をする機会が少なかったかなという気はする」
Q例年よりちょっと暖かかった?
「そんな気はする、それこそ暖房をつける機会もよくよく考えたら少なかったかも」
10年に1度ともいわれる“最強寒波”で大雪になったと思いきや…
佐賀市では今シーズンの冬、12月から2月の平均気温が8.7℃、平年より2℃近く高くなり観測史上2番目に暖かい“暖冬”となりました。
特に2月は平年より3℃近くも高くなり、街では“比較的過ごしやすかった”という声が聞こえる一方、農業県・佐賀には大きな影響が出ているんです。
【ブロッコリー生産者 山崎利幸さん】
「暖かかったですね、ちょっと暑すぎたっていう感じですね、寒暖の差というよりも暑い日が多かったなって」
2月26日、白石町でブロッコリーなどを生産する山崎利幸さんに話を聞きました。
暖冬の影響は“ブロッコリーが育ちすぎること”です。
【ブロッコリー生産者 山崎利幸さん】
「かなり前進出荷になってますね、今とってる品種が3月の上旬、5日ぐらいに収穫を始める予定の品種、これが2月の15日ぐらいからポツポツとり始めたという感じ」
前進出荷とは予定よりも早く収穫して出荷してしまうこと。
今シーズンは収穫・出荷の時期が半月ほど前倒しになっているといいます。
また本来、葉物野菜などは一定のペースで出荷し続けられるよう少しずつ時期をずらして栽培しますが…
【ブロッコリー生産者 山崎利幸さん】
「(定植したのは)こっちが早くこっちが遅いはず、でも見た目何も変わらないようになってしまった、実際今も収穫は同じにとっている」
約1週間ずつ時期をずらして栽培していましたが、今年は冷え込みが少なくブロッコリーはあっという間に成長。
最も高い値がつく規格での出荷を目指していますが、収穫が追いつかないためどうしても大きくなりすぎてしまいます。
【ブロッコリー生産者 山崎利幸さん】
「1個単価はかなり落ちる、製品としてちゃんと出せれば良いがB品とかそういったものがあればどんどんそういうものに値段はつかなくなって、最終的に廃棄になるのかなと、最悪、そこまでならんと思うが、うーん」
“前進出荷”、そして育ちすぎることによる品質の低下、農家は頭を抱えていますが私たち消費者にはどのような影響があるのでしょうか?
【スーパーモリナガ青果課バイヤー 諸石州正さん】
「いつもより春物の商品が出てくるのが早くて、新玉ねぎも例年と比べると早く出始めてその分、暖冬の影響で今後早生種の品質が少し懸念される」
例年より早く店頭に並んだ春物の野菜や果物。
ただ、“前進出荷”で先に出た分、あとあと品薄状態になり価格が上がるとみられるほか、高温の影響で質が落ちてしまう可能性もあります。
【スーパーモリナガ青果課バイヤー 諸石州正さん】
「3月以降、今まで潤沢にあったレタス、白菜、キャベツが徐々に出荷が減ってきて相場が徐々に上がってくるんじゃないかと予想が立つ、また、気温も高くなるので品質低下がさらに懸念される」
【キャベツ生産者 溝口哲也さん】
「とりたくないけどその時にとらないといけないとかで(作業の)段取りを組むのが難しい、今年は」
白石町でキャベツなどを育てる溝口哲也さん。
今シーズンは例年より1週間から10日早く収穫を始めました。
【キャベツ生産者 溝口哲也さん】
「ものによっては(生育が早く)肥大するので割れが出たりそういうものがやはりある。食べる分には全然支障はないがスーパーに出す商品としては出せないので」
暖冬の影響で味は同じでも出荷できない、いわゆる“規格外”の野菜も生まれています。
同じく白石町のサニーレタスは低温にあたらないことで葉の特徴的な赤色が出ない、色が出るのを待っていると大きくなりすぎて葉が固くなるなど、農家は難しい判断を迫られています。
【キャベツ生産者 溝口哲也さん】
「本来なら野菜もいろいろな経費がかかっているので、ある程度標準価格というか、そういうのが定着していかないと、高い安いだけじゃ農業としてはやっていけない」
“暖冬”で比較的過ごしやすかったという方も多いのではないでしょうか。
一方、農業県・佐賀には“野菜が育ちすぎる”という影響が出ています。
【佐賀県民】
「(今冬は)例年に比べて鍋をする機会が少なかったかなという気はする」
Q例年よりちょっと暖かかった?
「そんな気はする、それこそ暖房をつける機会もよくよく考えたら少なかったかも」
10年に1度ともいわれる“最強寒波”で大雪になったと思いきや…
佐賀市では今シーズンの冬、12月から2月の平均気温が8.7℃、平年より2℃近く高くなり観測史上2番目に暖かい“暖冬”となりました。
特に2月は平年より3℃近くも高くなり、街では“比較的過ごしやすかった”という声が聞こえる一方、農業県・佐賀には大きな影響が出ているんです。
【ブロッコリー生産者 山崎利幸さん】
「暖かかったですね、ちょっと暑すぎたっていう感じですね、寒暖の差というよりも暑い日が多かったなって」
2月26日、白石町でブロッコリーなどを生産する山崎利幸さんに話を聞きました。
暖冬の影響は“ブロッコリーが育ちすぎること”です。
【ブロッコリー生産者 山崎利幸さん】
「かなり前進出荷になってますね、今とってる品種が3月の上旬、5日ぐらいに収穫を始める予定の品種、これが2月の15日ぐらいからポツポツとり始めたという感じ」
前進出荷とは予定よりも早く収穫して出荷してしまうこと。
今シーズンは収穫・出荷の時期が半月ほど前倒しになっているといいます。
また本来、葉物野菜などは一定のペースで出荷し続けられるよう少しずつ時期をずらして栽培しますが…
【ブロッコリー生産者 山崎利幸さん】
「(定植したのは)こっちが早くこっちが遅いはず、でも見た目何も変わらないようになってしまった、実際今も収穫は同じにとっている」
約1週間ずつ時期をずらして栽培していましたが、今年は冷え込みが少なくブロッコリーはあっという間に成長。
最も高い値がつく規格での出荷を目指していますが、収穫が追いつかないためどうしても大きくなりすぎてしまいます。
【ブロッコリー生産者 山崎利幸さん】
「1個単価はかなり落ちる、製品としてちゃんと出せれば良いがB品とかそういったものがあればどんどんそういうものに値段はつかなくなって、最終的に廃棄になるのかなと、最悪、そこまでならんと思うが、うーん」
“前進出荷”、そして育ちすぎることによる品質の低下、農家は頭を抱えていますが私たち消費者にはどのような影響があるのでしょうか?
【スーパーモリナガ青果課バイヤー 諸石州正さん】
「いつもより春物の商品が出てくるのが早くて、新玉ねぎも例年と比べると早く出始めてその分、暖冬の影響で今後早生種の品質が少し懸念される」
例年より早く店頭に並んだ春物の野菜や果物。
ただ、“前進出荷”で先に出た分、あとあと品薄状態になり価格が上がるとみられるほか、高温の影響で質が落ちてしまう可能性もあります。
【スーパーモリナガ青果課バイヤー 諸石州正さん】
「3月以降、今まで潤沢にあったレタス、白菜、キャベツが徐々に出荷が減ってきて相場が徐々に上がってくるんじゃないかと予想が立つ、また、気温も高くなるので品質低下がさらに懸念される」
【キャベツ生産者 溝口哲也さん】
「とりたくないけどその時にとらないといけないとかで(作業の)段取りを組むのが難しい、今年は」
白石町でキャベツなどを育てる溝口哲也さん。
今シーズンは例年より1週間から10日早く収穫を始めました。
【キャベツ生産者 溝口哲也さん】
「ものによっては(生育が早く)肥大するので割れが出たりそういうものがやはりある。食べる分には全然支障はないがスーパーに出す商品としては出せないので」
暖冬の影響で味は同じでも出荷できない、いわゆる“規格外”の野菜も生まれています。
同じく白石町のサニーレタスは低温にあたらないことで葉の特徴的な赤色が出ない、色が出るのを待っていると大きくなりすぎて葉が固くなるなど、農家は難しい判断を迫られています。
【キャベツ生産者 溝口哲也さん】
「本来なら野菜もいろいろな経費がかかっているので、ある程度標準価格というか、そういうのが定着していかないと、高い安いだけじゃ農業としてはやっていけない」
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