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満場一致!第16回角川春樹小説賞を受賞 嬉野市の愛野史香さん スマホ駆使し言葉つむぐ【佐賀県】
2025/01/06 (月) 18:20

FNN九州沖縄新春企画。今年注目のものをシリーズで紹介します。初回は佐賀から第16回角川春樹小説賞を受賞し去年小説家デビューした嬉野市の女性。人々の健康を守るかたわら、スマホを駆使して言葉を紡ぎだしています。
【小説家 愛野史香さん】
「本とか読書から離れていた人が私のデビューをきっかけにまた読書をしてくれているというのが多くて、それが一番うれしい」
【直木賞作家 今村翔吾さん】
「今回、愛野さんは全員1位。満場一致となりましたので、文句なしの角川春樹小説賞です」
【福岡県から】
「ぜひいろいろな賞を受賞して、たくさんの人に知っていただきたい」
【佐賀市から】
「できればずっと佐賀・嬉野で面白い物語を書いてほしい」
嬉野市の愛野史香さん32歳
第16回角川春樹小説賞に輝き去年10月にデビューしたばかりの小説家です。
デビュー作『あの日の風を描(えが)く』は、美大生の青年が江戸時代の襖絵の復元模写に奮闘する青春小説。
販売開始から2週間で重版、いわゆる増刷も決まった注目の作家です。
【小説家 愛野史香さん】
「入院されている患者の薬を用意する仕事。薬剤師です」
普段は県内の病院の薬局で働く愛野さん。
Q.仕事中、執筆のことは?
「こういう感覚は取り入れてみようかなとか、こういう人いるよねとか、参考にしようという感じで常にアンテナがどこかに立っているような感覚はある」
Q.いま、何している?
【小説家 愛野史香さん】
「原稿です。スマホで書いている。第一稿はスマホでバーっと書いて、それをパソコンに移す」
手がけているのは次回作の原稿、自身も演奏経験のある楽器・チェロが題材です。
【小説家 愛野史香さん】
「スマホの方が打つの速くて、誤字もしないし。隙間時間や移動時間に書くことが多いので」
この日、向かったのは嬉野市の温泉旅館。
館内の書店は愛野さんがデビュー前から利用している執筆作業場の一つです。
【和多屋別荘BOOKS&TEA三服 平山雄介さん】
「地元の方がこうやって盛り上げてくれると、書店業界もおおいに盛り上がっていくと思い、うれしい」
Q.サインも慣れた?
【小説家 愛野史香さん】
「だいぶ慣れた本当に」
「データが入っているUSBが…ありました!これに原稿データが入っています」
作文は苦手だったという愛野さん。
大学生の頃にスマホで小説を書き始め、それから数年後“小説家になろう”と思うようになったといいます。
【小説家 愛野史香さん】
「名古屋城を見に行った時のパンフレット。名古屋城の売店でこの本を買ったのがきっかけ」
今回のデビュー作は名古屋城の壁画を見て“復元”に興味を持ったことから書き始めました。
【小説家 愛野史香さん】
「自分で書いてみようと」
しかし、小説家を目指しデビュー作が出来上がるまでにはさまざまな葛藤もありました。
【小説家 愛野史香さん】
「嬉野に生まれて、作家なんて嬉野出身の人いなかったし、子供のころも家族が買ってきた小説読んでいて、“こういうのって選ばれた人しかなれない”」
さらに、当時はコロナ禍の真っ只中。
愛野さんは病院勤務の疲労などから仕事を辞め故郷の嬉野市で執筆に取り組みました。
【小説家 愛野史香さん】
「自分が元気になる話にしようというのは決めていて、性格の悪い子を入れない。主人公の真の落ち込んでいるところは、私自身の感情っぽいものをそのまま入れたりとかあったかも」
佐賀駅にある佐賀之書店を訪れた愛野さん。
【小説家 愛野史香さん】
「ありがたいこういうの。これもわざわざ飾ってくださっていて、いっぱいある、ありがたい、めっちゃ目立つ」
【小説家 愛野史香さん】
「変な感じ。1年前とか全然こうなるとは思っていなかったから」
この日は佐賀之書店オーナーで直木賞作家の今村翔吾さんとともに登壇。
【小説家 愛野史香さん】
「佐賀駅に本屋さん復活するんだ。今村先生がオーナーなんだ、すごいとのんきに思っていた」
選考委員を務めた今村さんは愛野さんの魅力について。
【直木賞作家 今村翔吾さん】
「読者と一緒に寄り添って進む筆運びみたいなところがたぶん強み」
人生初のサイン会も…
【恩師】
「頑張ってますね!きょう、ちょっとまぶしくて見られなかった」
【愛野さん】
「いや~ちょっとはずかしいな」
愛野さんの小中学校の恩師や同級生なども駆けつけました。
【愛野史香さん】
「人に読んでもらうという感覚が今回初めてで、これから多くの人に読んでもらいたいなというのはようやく芽生えてきた感情。“楽しみにしている”“次も読みたい”と言ってもらえたので、それはすごく励みになったので、それを糧に頑張りたい」
Q.愛野さんに期待することは?
【直木賞作家 今村翔吾さん】
「大衆作家になってほしいなと。売れろ!と(笑)」
復元模写という着眼点で佐賀県出身で司馬遼太郎賞など数々の受賞歴がある北方謙三さん、リアルな警察小説を数々手がけた今野敏さんに合わせて399の応募作品のなかから見出されたということです。
そして次回作は楽器・チェロの話。
愛野さん自身他の人が書けるような作品は書かないと決めているようです。
愛野さんは今後も薬剤師の仕事を続けながら小説を書き続けたいと意気込んでいます。
【小説家 愛野史香さん】
「本とか読書から離れていた人が私のデビューをきっかけにまた読書をしてくれているというのが多くて、それが一番うれしい」
【直木賞作家 今村翔吾さん】
「今回、愛野さんは全員1位。満場一致となりましたので、文句なしの角川春樹小説賞です」
【福岡県から】
「ぜひいろいろな賞を受賞して、たくさんの人に知っていただきたい」
【佐賀市から】
「できればずっと佐賀・嬉野で面白い物語を書いてほしい」
嬉野市の愛野史香さん32歳
第16回角川春樹小説賞に輝き去年10月にデビューしたばかりの小説家です。
デビュー作『あの日の風を描(えが)く』は、美大生の青年が江戸時代の襖絵の復元模写に奮闘する青春小説。
販売開始から2週間で重版、いわゆる増刷も決まった注目の作家です。
【小説家 愛野史香さん】
「入院されている患者の薬を用意する仕事。薬剤師です」
普段は県内の病院の薬局で働く愛野さん。
Q.仕事中、執筆のことは?
「こういう感覚は取り入れてみようかなとか、こういう人いるよねとか、参考にしようという感じで常にアンテナがどこかに立っているような感覚はある」
Q.いま、何している?
【小説家 愛野史香さん】
「原稿です。スマホで書いている。第一稿はスマホでバーっと書いて、それをパソコンに移す」
手がけているのは次回作の原稿、自身も演奏経験のある楽器・チェロが題材です。
【小説家 愛野史香さん】
「スマホの方が打つの速くて、誤字もしないし。隙間時間や移動時間に書くことが多いので」
この日、向かったのは嬉野市の温泉旅館。
館内の書店は愛野さんがデビュー前から利用している執筆作業場の一つです。
【和多屋別荘BOOKS&TEA三服 平山雄介さん】
「地元の方がこうやって盛り上げてくれると、書店業界もおおいに盛り上がっていくと思い、うれしい」
Q.サインも慣れた?
【小説家 愛野史香さん】
「だいぶ慣れた本当に」
「データが入っているUSBが…ありました!これに原稿データが入っています」
作文は苦手だったという愛野さん。
大学生の頃にスマホで小説を書き始め、それから数年後“小説家になろう”と思うようになったといいます。
【小説家 愛野史香さん】
「名古屋城を見に行った時のパンフレット。名古屋城の売店でこの本を買ったのがきっかけ」
今回のデビュー作は名古屋城の壁画を見て“復元”に興味を持ったことから書き始めました。
【小説家 愛野史香さん】
「自分で書いてみようと」
しかし、小説家を目指しデビュー作が出来上がるまでにはさまざまな葛藤もありました。
【小説家 愛野史香さん】
「嬉野に生まれて、作家なんて嬉野出身の人いなかったし、子供のころも家族が買ってきた小説読んでいて、“こういうのって選ばれた人しかなれない”」
さらに、当時はコロナ禍の真っ只中。
愛野さんは病院勤務の疲労などから仕事を辞め故郷の嬉野市で執筆に取り組みました。
【小説家 愛野史香さん】
「自分が元気になる話にしようというのは決めていて、性格の悪い子を入れない。主人公の真の落ち込んでいるところは、私自身の感情っぽいものをそのまま入れたりとかあったかも」
佐賀駅にある佐賀之書店を訪れた愛野さん。
【小説家 愛野史香さん】
「ありがたいこういうの。これもわざわざ飾ってくださっていて、いっぱいある、ありがたい、めっちゃ目立つ」
【小説家 愛野史香さん】
「変な感じ。1年前とか全然こうなるとは思っていなかったから」
この日は佐賀之書店オーナーで直木賞作家の今村翔吾さんとともに登壇。
【小説家 愛野史香さん】
「佐賀駅に本屋さん復活するんだ。今村先生がオーナーなんだ、すごいとのんきに思っていた」
選考委員を務めた今村さんは愛野さんの魅力について。
【直木賞作家 今村翔吾さん】
「読者と一緒に寄り添って進む筆運びみたいなところがたぶん強み」
人生初のサイン会も…
【恩師】
「頑張ってますね!きょう、ちょっとまぶしくて見られなかった」
【愛野さん】
「いや~ちょっとはずかしいな」
愛野さんの小中学校の恩師や同級生なども駆けつけました。
【愛野史香さん】
「人に読んでもらうという感覚が今回初めてで、これから多くの人に読んでもらいたいなというのはようやく芽生えてきた感情。“楽しみにしている”“次も読みたい”と言ってもらえたので、それはすごく励みになったので、それを糧に頑張りたい」
Q.愛野さんに期待することは?
【直木賞作家 今村翔吾さん】
「大衆作家になってほしいなと。売れろ!と(笑)」
復元模写という着眼点で佐賀県出身で司馬遼太郎賞など数々の受賞歴がある北方謙三さん、リアルな警察小説を数々手がけた今野敏さんに合わせて399の応募作品のなかから見出されたということです。
そして次回作は楽器・チェロの話。
愛野さん自身他の人が書けるような作品は書かないと決めているようです。
愛野さんは今後も薬剤師の仕事を続けながら小説を書き続けたいと意気込んでいます。
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