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過酷な練習環境乗り越え初の全国大会に出場 佐賀大学女子アイスホッケー部【佐賀県】
2025/02/12 (水) 18:40

シリーズでお伝えしているかちスポ。今回は去年11月、初めて全国大会に出場した佐賀大学女子アイスホッケー部です。わずか3カ月で選手の数が半分に減る逆境にもめげず、残った部員は明るく競技に取り組みます。
氷の上を高速で滑る選手同士が激しく競り合うことから”氷上の格闘技”とも呼ばれるアイスホッケー。
男子選手が火花を散らすこの日の氷上には髪を揺らす女子選手の姿も。
【佐賀大学男子アイスホッケー部キャプテン 横尾将英さん】
「スピードとか体の作りとかが違うんで、やっぱ性別が違うと大変だと思います」
【佐賀大学女子アイスホッケー部1年生 黒原聖子さん】
「(ぶつかっても)アドレナリンが出てるんですよ、ずっと氷上にいるとき、家帰って初めて“なんか痛くない?”みたいな」
去年11月、創部7年目で日本学生女子アイスホッケー大会に初めて出場した佐賀大学女子アイスホッケー部。主な練習場所は大学から20km以上離れた福岡県久留米市のスケートリンク。キャプテンの砂子さんが後輩の送迎のために去年買った軽自動車を片道約1時間走らせます。
【佐賀大学女子アイスホッケー部キャプテン 砂子佳花さん】
「先輩がいなくなったときに誰も持ってない状況だったんで、それだと練習できないなと思って買いました。(帰宅が)1時は過ぎるのは絶対です」
アイスホッケー専用のスケートリンクではないため、施設の営業が終わった夜遅くにしか練習はできません。
【佐賀大学女子アイスホッケー部 梅田直監督】
「届くか届かないかくらいでプレッシャーかけて」
チームを指導する梅田直監督も競技を取り巻く環境の厳しさを口にします。
【佐賀大学女子アイスホッケー部 梅田直監督】
「今24時を回った時間ですけどこれはここだけじゃないんですよ、他のチームもそうですし、平日の夜中1時半から練習してるんで」
この日は代替わりして新チームになってから初めての氷上練習。部員全員が集まりましたが。
【佐賀大学女子アイスホッケー部 梅田直監督】
「12月に最上級生が1人なんですけど抜けてそっからババっって皆辞めてしまって、その流れに全員じゃなくてよく今の子たちは残ってくれたなと」
【佐賀大学女子アイスホッケー部キャプテン 砂子佳花さん】
「ある程度覚悟をなんか持ってやってるかなって」
去年全国大会に出た時には8人の選手がいましたが、その後4年生の引退をきっかけに退部が相次ぎ今は半分の4人に。部員減少の引き金となったのは過酷な練習環境。それ以外にも金銭的な負担も選手にのしかかります。
【佐賀大学女子アイスホッケー部キャプテン 砂子佳花さん】
「インカレ(全国大会)出場費がとても高くて自分たちのお金だけじゃ無理だなと思った」
専用の競技場がないアイスホッケーは、数日間スケートリンクを貸し切る全国クラスの大会に出るために、高額な出場費を支払うことが一般的。去年の全国大会は隣の福岡県で開催されたため大きな出費は出場費の20万円のみで試合に臨むことができましたが。
【佐賀大学女子アイスホッケー部1年生 黒原聖子さん】
「(開催地が)北海道とかだったらその分やっぱ倍に負担かかるので、行きたいけど嫌だなって感じですね」
3月、北海道の苫小牧市で開かれる全国大会の参加資格はあったものの遠征費が払えず出場を辞退しました。
【佐賀大学女子アイスホッケー部1年生 黒原聖子さん】
「(バイトで)いただいたお金の3割は大体ホッケーに毎月なくなるのかなと思います」
「失礼します、鶏かわのタレですね」
「経済的な理由でとかやめる子が多かったんですけど、自分も経済的にきついな休部しようかなと思ったんですけど」
お金を理由に一時は休部も考えていた1年生の黒原さん。今も練習に参加する部のOGの紹介で去年12月から掛け持ちでアルバイトに励みます。
【佐賀大学女子アイスホッケー部OG 内田乃愛さん】
「できるだけ自分も(ホッケーを)続けたいと思ってるんで、後輩たちも続けてもらって、ずっと一緒にできればなと」
【佐賀大学女子アイスホッケー部1年生 黒原聖子さん】
「先輩方が気にかけてくれるのが一番モチベーションになりますよね、“先輩が頑張ってるのになんで私頑張ってないんだろう”っていう。ついていきたいという気持ち」
アイスホッケーを始めたのは全員が大学から。中でも黒原さんはスポーツ経験すらありませんでした。
【佐賀大学女子アイスホッケー部1年生 黒原聖子さん】
「負けず嫌いすぎて同級生の子に体当たりしちゃってケガさせちゃうことが多くて、それでなんかスポーツ向いてないんだって思ってたまたま大学でアイスホッケーっていうぶつかってもいい競技に出会ってぴったりじゃんって」
大学では芸術を学ぶ黒原さん、部のことを知ってもらおうと特技のイラストを生かした発信活動も。
【佐賀大学女子アイスホッケー部1年生 黒原聖子さん】
「私なんですけどこんな感じで(SNSで)部員紹介したりとかして(イラストを使って)動画作ったりしてtiktokとか動かせたらいいなーみたいな」
スケートリンクを貸切るには1回約3万円かかるため、毎週陸上でもトレーニングに励む部員たち。全ては氷上で楽しくホッケーをプレーするためです。
【佐賀大学女子アイスホッケー部キャプテン 砂子佳花さん】
「アイスホッケー楽しいんでやめようと思わないんで、他の時間を削ってでもやってやろうみたいな」
「チームのみんなで取った1点それを喜び合うっていうのが一番自分は楽しいなって」
2月22日には長崎大学と合同でチームを組み、新チームが始動してから初めての対外試合に臨みます。
【佐賀大学女子アイスホッケー部キャプテン 砂子佳花さん】
「1点でも多く取れるように頑張ります」
氷の上を高速で滑る選手同士が激しく競り合うことから”氷上の格闘技”とも呼ばれるアイスホッケー。
男子選手が火花を散らすこの日の氷上には髪を揺らす女子選手の姿も。
【佐賀大学男子アイスホッケー部キャプテン 横尾将英さん】
「スピードとか体の作りとかが違うんで、やっぱ性別が違うと大変だと思います」
【佐賀大学女子アイスホッケー部1年生 黒原聖子さん】
「(ぶつかっても)アドレナリンが出てるんですよ、ずっと氷上にいるとき、家帰って初めて“なんか痛くない?”みたいな」
去年11月、創部7年目で日本学生女子アイスホッケー大会に初めて出場した佐賀大学女子アイスホッケー部。主な練習場所は大学から20km以上離れた福岡県久留米市のスケートリンク。キャプテンの砂子さんが後輩の送迎のために去年買った軽自動車を片道約1時間走らせます。
【佐賀大学女子アイスホッケー部キャプテン 砂子佳花さん】
「先輩がいなくなったときに誰も持ってない状況だったんで、それだと練習できないなと思って買いました。(帰宅が)1時は過ぎるのは絶対です」
アイスホッケー専用のスケートリンクではないため、施設の営業が終わった夜遅くにしか練習はできません。
【佐賀大学女子アイスホッケー部 梅田直監督】
「届くか届かないかくらいでプレッシャーかけて」
チームを指導する梅田直監督も競技を取り巻く環境の厳しさを口にします。
【佐賀大学女子アイスホッケー部 梅田直監督】
「今24時を回った時間ですけどこれはここだけじゃないんですよ、他のチームもそうですし、平日の夜中1時半から練習してるんで」
この日は代替わりして新チームになってから初めての氷上練習。部員全員が集まりましたが。
【佐賀大学女子アイスホッケー部 梅田直監督】
「12月に最上級生が1人なんですけど抜けてそっからババっって皆辞めてしまって、その流れに全員じゃなくてよく今の子たちは残ってくれたなと」
【佐賀大学女子アイスホッケー部キャプテン 砂子佳花さん】
「ある程度覚悟をなんか持ってやってるかなって」
去年全国大会に出た時には8人の選手がいましたが、その後4年生の引退をきっかけに退部が相次ぎ今は半分の4人に。部員減少の引き金となったのは過酷な練習環境。それ以外にも金銭的な負担も選手にのしかかります。
【佐賀大学女子アイスホッケー部キャプテン 砂子佳花さん】
「インカレ(全国大会)出場費がとても高くて自分たちのお金だけじゃ無理だなと思った」
専用の競技場がないアイスホッケーは、数日間スケートリンクを貸し切る全国クラスの大会に出るために、高額な出場費を支払うことが一般的。去年の全国大会は隣の福岡県で開催されたため大きな出費は出場費の20万円のみで試合に臨むことができましたが。
【佐賀大学女子アイスホッケー部1年生 黒原聖子さん】
「(開催地が)北海道とかだったらその分やっぱ倍に負担かかるので、行きたいけど嫌だなって感じですね」
3月、北海道の苫小牧市で開かれる全国大会の参加資格はあったものの遠征費が払えず出場を辞退しました。
【佐賀大学女子アイスホッケー部1年生 黒原聖子さん】
「(バイトで)いただいたお金の3割は大体ホッケーに毎月なくなるのかなと思います」
「失礼します、鶏かわのタレですね」
「経済的な理由でとかやめる子が多かったんですけど、自分も経済的にきついな休部しようかなと思ったんですけど」
お金を理由に一時は休部も考えていた1年生の黒原さん。今も練習に参加する部のOGの紹介で去年12月から掛け持ちでアルバイトに励みます。
【佐賀大学女子アイスホッケー部OG 内田乃愛さん】
「できるだけ自分も(ホッケーを)続けたいと思ってるんで、後輩たちも続けてもらって、ずっと一緒にできればなと」
【佐賀大学女子アイスホッケー部1年生 黒原聖子さん】
「先輩方が気にかけてくれるのが一番モチベーションになりますよね、“先輩が頑張ってるのになんで私頑張ってないんだろう”っていう。ついていきたいという気持ち」
アイスホッケーを始めたのは全員が大学から。中でも黒原さんはスポーツ経験すらありませんでした。
【佐賀大学女子アイスホッケー部1年生 黒原聖子さん】
「負けず嫌いすぎて同級生の子に体当たりしちゃってケガさせちゃうことが多くて、それでなんかスポーツ向いてないんだって思ってたまたま大学でアイスホッケーっていうぶつかってもいい競技に出会ってぴったりじゃんって」
大学では芸術を学ぶ黒原さん、部のことを知ってもらおうと特技のイラストを生かした発信活動も。
【佐賀大学女子アイスホッケー部1年生 黒原聖子さん】
「私なんですけどこんな感じで(SNSで)部員紹介したりとかして(イラストを使って)動画作ったりしてtiktokとか動かせたらいいなーみたいな」
スケートリンクを貸切るには1回約3万円かかるため、毎週陸上でもトレーニングに励む部員たち。全ては氷上で楽しくホッケーをプレーするためです。
【佐賀大学女子アイスホッケー部キャプテン 砂子佳花さん】
「アイスホッケー楽しいんでやめようと思わないんで、他の時間を削ってでもやってやろうみたいな」
「チームのみんなで取った1点それを喜び合うっていうのが一番自分は楽しいなって」
2月22日には長崎大学と合同でチームを組み、新チームが始動してから初めての対外試合に臨みます。
【佐賀大学女子アイスホッケー部キャプテン 砂子佳花さん】
「1点でも多く取れるように頑張ります」
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