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「サインすれば早く終わらせてやる」違法な取り調べで精神的苦痛 原告主張一部認める判決【佐賀県】
2025/03/07 (金) 18:10

窃盗の疑いで逮捕された30代の男性とその弁護士が佐賀県警の警察官から違法な取り調べを受け、精神的な苦痛を受けたなどとして、県にあわせて330万円の損害賠償を求めている裁判で、佐賀地裁は原告側の主張を一部認め、県に1万1000円を支払うよう命じる判決を言い渡しました。
訴状などによりますと2021年に窃盗の疑いで逮捕され不起訴処分となった30代の男性は、佐賀県警の警察官から「オレは署のエースで権限がある」「調書にサインすれば早く終わらせてやる」などと違法な取り調べを受け、精神的苦痛を与えられ黙秘権を侵害されたなどとして県にあわせて330万円の損害賠償を求めていました。
7日の裁判で、佐賀地裁は「虚偽の調書に署名を迫る違法なやり方で調書が作られた」と原告側の主張を一部認めた一方、「黙秘権ではなく適正な手続きが行われると期待する権利の侵害であり、結果的に不起訴になった」などとして県に1万1000円の支払いを命じる判決を言い渡しました。
裁判のあとの記者会見で原告側の弁護士は、違法な取り調べをなくすために録音や録画をするなど改めて可視化が必要などと主張しました。
【出口聡一郎弁護士】
「裁判所が黙秘権の侵害を認定していないこともそうですし、非常に論理的にあまい判決と思っています。控訴は必須かなと感じております」
【原告(30代男性)】
「今後の違法捜査がなくなるように今回裁判をしている。こういうのがなくなるように心から僕は願っています」
判決を受け原告側は、福岡高裁に控訴するということです。
訴状などによりますと2021年に窃盗の疑いで逮捕され不起訴処分となった30代の男性は、佐賀県警の警察官から「オレは署のエースで権限がある」「調書にサインすれば早く終わらせてやる」などと違法な取り調べを受け、精神的苦痛を与えられ黙秘権を侵害されたなどとして県にあわせて330万円の損害賠償を求めていました。
7日の裁判で、佐賀地裁は「虚偽の調書に署名を迫る違法なやり方で調書が作られた」と原告側の主張を一部認めた一方、「黙秘権ではなく適正な手続きが行われると期待する権利の侵害であり、結果的に不起訴になった」などとして県に1万1000円の支払いを命じる判決を言い渡しました。
裁判のあとの記者会見で原告側の弁護士は、違法な取り調べをなくすために録音や録画をするなど改めて可視化が必要などと主張しました。
【出口聡一郎弁護士】
「裁判所が黙秘権の侵害を認定していないこともそうですし、非常に論理的にあまい判決と思っています。控訴は必須かなと感じております」
【原告(30代男性)】
「今後の違法捜査がなくなるように今回裁判をしている。こういうのがなくなるように心から僕は願っています」
判決を受け原告側は、福岡高裁に控訴するということです。
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