2025/03/24 (月) 18:40

先週木曜日から県立美術館で始まった「写実絵画の精鋭展」その見どころをきょうから1週間にわたりお届けします。初日の今回は、ホキ美術館、そして写実絵画について。

【ホキ美術館 保木博子館長】
「父のただ個人的なコレクションがだんだん増えてきましたので（父が）美術館にしたいなということを希望しておりましたので、2010年に美術館になったという形です」

飛び出したチューブ状の構造物がひときわ目を引く千葉県千葉市にあるホキ美術館。地上1階、地下2階の3層500メートルにわたる回廊型の美術館の中には、故保木将夫が収集した写実絵画作品、約500点が収蔵されています。

【ホキ美術館 保木博子館長】
「まず皆さん開口一番「写真みたい」とおっしゃるんですけど、写真では表現できないことを絵画だから表現できる部分ってたくさんあって。あたかもあるような嘘をたくさんついている部分があるんですね。影が出ないような工夫をしていたりとか影を見せなかったりとかしている部分もありますので、そういうものを「あれっ？」と思いながらみるのも面白いと思います」

【保木美術館 保木博子館長】
「…油絵の具をたくさん塗ることによって凹凸感ができて、それによる重さとか人間の雰囲気とかそういったものを強調していらっしゃる…」

明日は「崇高壮大」をテーマに人間の存在感を絵の具の厚みでも表現した野田弘志の作品を紹介します。