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吉野ヶ里町で25年に1度の祭り 400年以上続く伝統を絶やさぬよう取り組む地域住民を取材【佐賀県】
2025/05/21 (水) 18:40

吉野ヶ里町で25年に1度しか開かれないという祭りが4月に開催されました。地区の人口が減っている中でも400年以上続く伝統を絶やさないよう取り組む、地域住民を取材しました。
獅子を先頭に続く行列。吉野ヶ里町の上石動・下石動地区の”25年大祭”です。25年に一度、2つの地区にある神社の神様を引き合わせるため、地区の住民が神輿を担ぎます。
その歴史は古く、1600年から続いていると言われています。
学問の神として菅原道真を祀る下石動天満宮。4月12日、境内には祭りの準備を進める住民の姿がありました。
去年11月ごろから始まった準備も大詰め。この日は、当日奉納する獅子舞の動きやそのタイミングなどを何度も繰り返し練習していました。
【獅子役永渕さん】
「もうめちゃくちゃきついっすね。もうなんか途中から自分何やってるんやろうってくらいのきつさでしたね、本当に。もう四肢が参ってる。獅子舞だけに」
さらに、祭りの準備も25年ぶり。獅子舞の動きや囃子の楽譜などは残っている記録やかすかな記憶を頼りに進めてきたといいます。
【囃子担当】
「(前回の)DVDがありますんで、それを4倍スローでまずは(再生)しながらタイマーをかけながらですねそれをスマホで撮って、またスピードを落としながらずーっと。音を拾いながら書きましたね、最初は一通り終わるのに8時間くらいかかってるんじゃないかな」
神社から少し離れた公民館では、行列の道を飾る御神灯づくりが進められていました。御神灯も時代や人手に合わせて変えられています。
【参加者】
「今日中にこれを取り付けてあとはもう本番待ちですね。雨が降る予報になってますけど降らないのを願って」
迎えた当日。天気は予報通りの雨模様でしたが”25年大祭”が幕を開けました。
練習を重ねた獅子舞で見事な舞を奉納。下石動の神社を出発した行列は約500メートル先の上石動の神社を目指します。
2つの地区の幼児から80代まで約90人が参加した行列を住民はさまざまな思いを胸に抱きながら見守ります。
【高齢女性】
「長男が1月に産まれて4月にこれがあって、獅子をこうしてもらったのが一番の思い出です。それがもう50年前。その子がもう50歳やけん」
【高齢女性】
「ちょっと寂しいですね、人が少ないから」
Q.どうにか続けてほしい?「もちろん。あと25年生きたらいくつになるかな?」
神輿は無事に上石動神社に到着。かつてはここで一晩を明かし2日間祭りが行われていましたが、今では規模を縮小し1時間後には行列が戻ります。
【高齢男性】
「いやーだいぶ変わったですね。だんだんやっぱしね、減っていくもんでさ次の25年はどんなふうになるか分からんけどね見事に今日できて、私もやっぱし最高に喜んでいます。ようできたな、と思ってね」
一方、今年の祭りを取り仕切った古賀澄雄区長は、その存続が危ぶまれていると話します。
【上石動地区 古賀澄雄区長】
「次回は非常に厳しいんかな、と思っているんですと言いますのは、今の人口のまた半分とかねそれ以下になる可能性が非常に高いと」
【女の子】
「獅子舞とか見たことなかったんですけど、はじめて見てみてやっぱりすごいな、って思いました」
時代に合わせて形は変われども、続けていけるよう、古賀区長は囃子の楽譜や祭りの記録映像を残しています。
【古賀区長】
「その時の人たちが知恵を出して頂きながら、その時の身の丈と言いますかね、合ったような形で開催していただければ本当に嬉しいなと思っております」
400年以上の伝統が次の代につながるよう願いながら。今年の祭りは幕をおろしました。
これまで地区住民だけで行ってきたが、祭りの存続のため、今後は参加地域を広げる検討もしている。
獅子を先頭に続く行列。吉野ヶ里町の上石動・下石動地区の”25年大祭”です。25年に一度、2つの地区にある神社の神様を引き合わせるため、地区の住民が神輿を担ぎます。
その歴史は古く、1600年から続いていると言われています。
学問の神として菅原道真を祀る下石動天満宮。4月12日、境内には祭りの準備を進める住民の姿がありました。
去年11月ごろから始まった準備も大詰め。この日は、当日奉納する獅子舞の動きやそのタイミングなどを何度も繰り返し練習していました。
【獅子役永渕さん】
「もうめちゃくちゃきついっすね。もうなんか途中から自分何やってるんやろうってくらいのきつさでしたね、本当に。もう四肢が参ってる。獅子舞だけに」
さらに、祭りの準備も25年ぶり。獅子舞の動きや囃子の楽譜などは残っている記録やかすかな記憶を頼りに進めてきたといいます。
【囃子担当】
「(前回の)DVDがありますんで、それを4倍スローでまずは(再生)しながらタイマーをかけながらですねそれをスマホで撮って、またスピードを落としながらずーっと。音を拾いながら書きましたね、最初は一通り終わるのに8時間くらいかかってるんじゃないかな」
神社から少し離れた公民館では、行列の道を飾る御神灯づくりが進められていました。御神灯も時代や人手に合わせて変えられています。
【参加者】
「今日中にこれを取り付けてあとはもう本番待ちですね。雨が降る予報になってますけど降らないのを願って」
迎えた当日。天気は予報通りの雨模様でしたが”25年大祭”が幕を開けました。
練習を重ねた獅子舞で見事な舞を奉納。下石動の神社を出発した行列は約500メートル先の上石動の神社を目指します。
2つの地区の幼児から80代まで約90人が参加した行列を住民はさまざまな思いを胸に抱きながら見守ります。
【高齢女性】
「長男が1月に産まれて4月にこれがあって、獅子をこうしてもらったのが一番の思い出です。それがもう50年前。その子がもう50歳やけん」
【高齢女性】
「ちょっと寂しいですね、人が少ないから」
Q.どうにか続けてほしい?「もちろん。あと25年生きたらいくつになるかな?」
神輿は無事に上石動神社に到着。かつてはここで一晩を明かし2日間祭りが行われていましたが、今では規模を縮小し1時間後には行列が戻ります。
【高齢男性】
「いやーだいぶ変わったですね。だんだんやっぱしね、減っていくもんでさ次の25年はどんなふうになるか分からんけどね見事に今日できて、私もやっぱし最高に喜んでいます。ようできたな、と思ってね」
一方、今年の祭りを取り仕切った古賀澄雄区長は、その存続が危ぶまれていると話します。
【上石動地区 古賀澄雄区長】
「次回は非常に厳しいんかな、と思っているんですと言いますのは、今の人口のまた半分とかねそれ以下になる可能性が非常に高いと」
【女の子】
「獅子舞とか見たことなかったんですけど、はじめて見てみてやっぱりすごいな、って思いました」
時代に合わせて形は変われども、続けていけるよう、古賀区長は囃子の楽譜や祭りの記録映像を残しています。
【古賀区長】
「その時の人たちが知恵を出して頂きながら、その時の身の丈と言いますかね、合ったような形で開催していただければ本当に嬉しいなと思っております」
400年以上の伝統が次の代につながるよう願いながら。今年の祭りは幕をおろしました。
これまで地区住民だけで行ってきたが、祭りの存続のため、今後は参加地域を広げる検討もしている。
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