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県内初導入「簡易遮断機」が小城市の甘木1号踏切に設置 背景に通行者の急増【佐賀県】

2025/11/10 (月) 18:13

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警報機や遮断機のない小城市の踏切に安全を確保するための簡易遮断機が県内で初めて設置されました。背景にはここ数年の通行者の急増がありました。

【岩部リポート】
「小城市三日月町にある甘木の1号踏切です。こちらには、遮断機も警報機もありません。通過する列車は警笛を鳴らして危険を知らせています」

小城駅から西に約200メートルの位置にある第4種踏切。
先週、平日朝に訪れると通勤・通学で多くの住民や学生が通行していました。

【住民】
「やっぱり遮断機・警報機はあったほうがいい。カンカンという音がまだ私は聞こえるけど聞こえないという方もいらっしゃるから・・」
【住民】
「通学路はここではなく廻るように小中学校のときは学校から指導されていた。それでも近いので子供たちが渡っているのは見る。危ないなと思う」

【JR九州佐賀鉄道事業部 西川貢課長】
「裏に住宅が密集してあるのでそこから駅に行くのにこの道が一番近いので交通量が増えた要因かなと思う」

JR九州の調査によりますと、以前はこの踏切を通る人はほとんどいなかったということですが5年ほど前に住宅が増えてからは1日に約100人が通行しているといいます。

【JR九州佐賀鉄道事業部 西川貢課長】
「JR九州では遮断機・警報機のない踏切での事故が毎年のように発生しているのでこれをなんとか食い止めたいという思い」

事故を防ぐためJR九州は小城市に対しこの踏切を廃止したいと要望しましたが、住民の理解が得られず、廃止とはなりませんでした。
そこで、安全対策として簡易遮断機を導入することが決まりました。
10日は、JR九州の職員らが簡易遮断機を取り付け住民に使用方法を説明しました。

「踏切に近づいたら一旦停止して左右を確認の上、入るときは引くもしくは上に上げてくぐるような感じで入る」
実際に使用した住民は・・・

【住民】
「いいですね、事故を防ぐためにはいいと思う」
【住民】
「押すか引くか上げるかなので難しくないので通る人はすぐ慣れると思う」
【甘木地区自治会 秋吉敬二区長】
「何不自由なくできた。子供クラブを通じて一回説明会を子供たちに直接したいと思う」

遮断機・警報機がない第4種踏切は、県内に31カ所あり、簡易遮断機が設置されたのはこの踏切が初めてです。

【JR九州佐賀鉄道事業部 西川貢課長】
「4種踏切での事故の傾向をみると直前に線路内に侵入している傾向があって、そこで今回簡易的な遮断機を設置して通行される方が自らそれを操作することで一旦停止を促す効果がある」

今後は今回の結果を踏まえほかの第4種踏切への簡易遮断機の設置を検討するとしています。
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