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吉野ヶ里遺跡 「石棺墓」内部を確認 新たな発見は?【佐賀県】

2023/06/05 (月) 18:40

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吉野ヶ里遺跡で見つかった邪馬台国時代の可能性が高い「石棺墓」について、県は5日、墓の内部を確認しました。新たな発見はあったのでしょうか?

【川野アナウンサー】
「10年ぶりの発掘調査が進む吉野ヶ里遺跡です。この場所は元々神社でしたが、丘の一番上で石の墓が見つかりました。多くの報道陣が詰めかける中、これから墓の内部を調査します」

新たに見つかった全長3.2メートルの石棺墓。約1800年もの間、何が眠っていたのか?
その答えを探るべく、けさから石ぶたを開ける作業が始まりました。ひもでくくりつけた後、重機で持ち上げる計画です。その結果は…。

【川野アナウンサー】
「いま石ぶたがゆっくりと持ち上げられました。墓の内部は土がかなり入り込んでいてはっきりとは分からない状態です」

この石棺墓について県は、邪馬台国時代と重なる弥生時代後期のものとみていて、規模の大きさやふたの表面にある記号などから「有力者の墓の可能性がある」としていました。
今回、新たに見えた墓の内部。土の表面をよく見ると、一部が赤くなっているのが分かります。

【県文化課文化財保護・活用室 白木原宜室長】
「弥生時代で赤色顔料を用いるとなると“高貴・有力者”の墓が多い。誰でもかれでも真っ赤ということはないから、そういう点ではどういうランクの人が入っていたかに対してのヒントになる」

さらに、表面に記号が刻まれていなかった石ぶたの1枚には“裏側”にその記号が。死者を封じ込める意味があるとみられ、県は「人物の頭側だったのでは」と推測しています。

「邪馬台国」をほうふつとさせる発見が相次ぎ、2カ月半で100万人が詰めかけた「吉野ヶ里フィーバー」から30年あまり。
一方、遺跡では邪馬台国時代の有力者の墓がこれまでに見つかっておらず、“最大の謎”とされていました。
今後の調査では有力者の墓と裏付けるための副葬品が見つかるかが注目されます。

【県立佐賀城本丸歴史館 七田忠昭館長】
「何かもの(副葬品)を持っているかどうか。一般の人と違った例えば中国製の鏡や刀。鉄の刀などが出てくると非常にその人の身分がはっきりしてくる。王様ということが言えるかもしれない」

【山口知事】
「少しでも何かの副葬品の頭でもきょうのうちに見えたらな…というかすかな期待はしていた。全容が判明するのは来週の半ばころまでには整理されるのではと思っている」

県は今後、3日から4日ほどかけて墓の内部の土を慎重に取り除き、さらに調査を進める予定です。
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