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「タクシー運賃」県内値上げへ タクシー業界にとっては人手不足の打開策か【佐賀県】
2023/06/26 (月) 18:40

データをもとに佐賀を深堀りする「数字で見る佐賀」のコーナーです。担当は川野アナウンサーです。
【川野アナウンサー】
よろしくお願いします。きょうは「タクシー運賃の値上げ」についてお伝えします。まずはこちらをご覧ください。
佐賀県内のタクシーの運賃について、九州運輸局は5月、「改定が必要」として値上げする方針を発表しました。
今後は10月ごろに“新しい運賃”が発表され、その1カ月後から適用されます。運賃の改定は2020年2月以来です。佐賀市の佐賀タクシーに勤務するこちらの男性。ドライバー歴は19年のベテランです。
運賃の値上げについて、複雑な思いを話します。
【タクシー運転手(74)】
「心苦しい。値上げしたらお客様に対して。心苦しいけど、働く身としては(運賃を)上げてもらいたい。私たちも物価が上がって生活が苦しくなっている」
【川野アナウンサー】
タクシーの運賃は、県内全体の“車両数の7割”を超える事業者から値上げの申請があれば、九州運輸局が必要性を審査することになっています。今回、県内のタクシー989台のうち850台、全体の86%にあたる事業者が値上げを求めたということです。利用者としては複雑ですよね…。
【キャスター】
いくらぐらい値上げされる?
【川野アナウンサー】
現在の初乗り運賃は730円(1.5キロ)ですが、事業者は760円~950円を申請しています。つまり30円~220円上がる見通しです。また、初乗りの距離以降、一定距離ごとに加算される料金についても、値上げされたり加算距離の短くなったりする見通しです。
【キャスター】
初乗りが950円になったらかなり上がったな…という印象ですよね…
【川野アナウンサー】
ちなみに、タクシーの運賃は47都道府県を約100のブロックに分けて決まっています。例えば九州の中では佐賀のタクシー運賃は高いと思いますか?安いと思いますか?
【キャスター】
「人口が多い都市が高いイメージあります」
【川野アナウンサー】
1位北九州770円(1.6キロ)。2位福岡A750円(1.6キロ)(福岡市・春日市など)。3位佐賀730円(1.5キロ)。~11位奄美520円(1.3キロ)。12位大分500円(1キロ)。
各ブロックで初乗りの「走行距離」が違うので一概には言えませんが、単純に初乗り運賃を比較するとこのようになります。
【キャスター】
佐賀の730円は九州で高い方なんですね…
【川野アナウンサー】
運賃は事業者の経営状況などを加味して決まるので、佐賀が高い、というのは経営状況が苦しいことの裏返しとも言えます。背景には利用者の減少や燃料費の高騰もありますが、大きな問題の1つがこちらです。ドライバー不足です。
県内のタクシー運転者数の推移を見ると、年々少なくなっていることが分かります。さらにドライバーの平均年齢は66歳で、高齢化も課題となってます。佐賀県バス・タクシー協会は、「ドライバーを増やすためにも運賃の値上げが必要」と話しています。
【佐賀県バス・タクシー協会 齊藤恭宏副会長】
「まずは今のタクシーの経営状況を利用者にご理解頂くところからいかないと事業の継続が非常に難しい。もっとタクシードライバーの給料を上げていかないと、他産業との労働力の獲得競争は絶対負ける。ここで負けたら社会的に絶対必要なタクシーという移動手段がこの世の中から無くなってしまう」
【川野アナウンサー】
ちなみに、国のおととしの調査では全ての産業の平均年収が402万円、一方、県内のタクシードライバーの平均年収は214万円となっています。今回、もちろん利用者には苦しい値上げとなりますが、タクシー業界にとっては人手不足の打開策となるか、大きな期待がかかっています。
【川野アナウンサー】
よろしくお願いします。きょうは「タクシー運賃の値上げ」についてお伝えします。まずはこちらをご覧ください。
佐賀県内のタクシーの運賃について、九州運輸局は5月、「改定が必要」として値上げする方針を発表しました。
今後は10月ごろに“新しい運賃”が発表され、その1カ月後から適用されます。運賃の改定は2020年2月以来です。佐賀市の佐賀タクシーに勤務するこちらの男性。ドライバー歴は19年のベテランです。
運賃の値上げについて、複雑な思いを話します。
【タクシー運転手(74)】
「心苦しい。値上げしたらお客様に対して。心苦しいけど、働く身としては(運賃を)上げてもらいたい。私たちも物価が上がって生活が苦しくなっている」
【川野アナウンサー】
タクシーの運賃は、県内全体の“車両数の7割”を超える事業者から値上げの申請があれば、九州運輸局が必要性を審査することになっています。今回、県内のタクシー989台のうち850台、全体の86%にあたる事業者が値上げを求めたということです。利用者としては複雑ですよね…。
【キャスター】
いくらぐらい値上げされる?
【川野アナウンサー】
現在の初乗り運賃は730円(1.5キロ)ですが、事業者は760円~950円を申請しています。つまり30円~220円上がる見通しです。また、初乗りの距離以降、一定距離ごとに加算される料金についても、値上げされたり加算距離の短くなったりする見通しです。
【キャスター】
初乗りが950円になったらかなり上がったな…という印象ですよね…
【川野アナウンサー】
ちなみに、タクシーの運賃は47都道府県を約100のブロックに分けて決まっています。例えば九州の中では佐賀のタクシー運賃は高いと思いますか?安いと思いますか?
【キャスター】
「人口が多い都市が高いイメージあります」
【川野アナウンサー】
1位北九州770円(1.6キロ)。2位福岡A750円(1.6キロ)(福岡市・春日市など)。3位佐賀730円(1.5キロ)。~11位奄美520円(1.3キロ)。12位大分500円(1キロ)。
各ブロックで初乗りの「走行距離」が違うので一概には言えませんが、単純に初乗り運賃を比較するとこのようになります。
【キャスター】
佐賀の730円は九州で高い方なんですね…
【川野アナウンサー】
運賃は事業者の経営状況などを加味して決まるので、佐賀が高い、というのは経営状況が苦しいことの裏返しとも言えます。背景には利用者の減少や燃料費の高騰もありますが、大きな問題の1つがこちらです。ドライバー不足です。
県内のタクシー運転者数の推移を見ると、年々少なくなっていることが分かります。さらにドライバーの平均年齢は66歳で、高齢化も課題となってます。佐賀県バス・タクシー協会は、「ドライバーを増やすためにも運賃の値上げが必要」と話しています。
【佐賀県バス・タクシー協会 齊藤恭宏副会長】
「まずは今のタクシーの経営状況を利用者にご理解頂くところからいかないと事業の継続が非常に難しい。もっとタクシードライバーの給料を上げていかないと、他産業との労働力の獲得競争は絶対負ける。ここで負けたら社会的に絶対必要なタクシーという移動手段がこの世の中から無くなってしまう」
【川野アナウンサー】
ちなみに、国のおととしの調査では全ての産業の平均年収が402万円、一方、県内のタクシードライバーの平均年収は214万円となっています。今回、もちろん利用者には苦しい値上げとなりますが、タクシー業界にとっては人手不足の打開策となるか、大きな期待がかかっています。
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