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病気や災いキュウリで封じ込め 一風変わった伝統の祭り「きゅうり封じ祭」【佐賀県】

2023/08/03 (木) 18:19

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ある野菜に病気や災いを封じ込め無病息災を祈願する一風変わった伝統の祭りが太良町の寺で始まっています。

【中俣理子記者】
「病気や災いを封じ込めるのは成分のほとんどが水分でできているキュウリです」

太良町にある竹崎観世音寺で500年以上続く夏の伝統行事「きゅうり封じ祭」。
なぜキュウリなのか…、
それは真夏の厳しい暑さをキュウリのみずみずしさにあやかって乗り切ろうとしたのが始まりと伝えられています。
祭壇に積まれているのは参拝者がそれぞれ持参したキュウリ、無病息災の願い事が書かれています。

このあと、寺の住職が護摩を焚きながら1本1本に病気や災いを封じ込めていきました。

【参加者】
「家族の健康と世界平和安心ですね。やっぱりちゃんときゅうり封じを越さないと夏バテもしないようにね」

ただ、祭りはこれで終わりではありません。
キュウリに封じ込めるのはこんな理由もあるんです。

【参加者】
「向こうにキュウリを置くところがあるが置いてお祓いをしてもらうとしばらくの間になくなるんですキュウリが」

なんと、お祓いを終えたキュウリを本殿の裏の塚に奉納すると約1カ月後にはなくなっているというのです。

とは言っても怪奇現象というわけではなく、キュウリは成分の9割以上が水分だというのが主な理由。
水分は蒸発、ほかは土の微生物に分解されてなくなり、同時に、封じ込めた病気や災いなどもなくなるのです。

【竹崎観世音寺 住職澤光樹さん】
「ご自分のことはもちろん大切な家族友人などみなさんのことをお祈りしていただければ」

「きゅうり封じ祭」は8月5日までの5日間開かれていて、例年、約100本のキュウリが奉納されます。
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