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地面にたくさんの梅の実が…全国的にも不作 伊万里市の梅農家を取材【佐賀県】

2024/05/31 (金) 18:12

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梅雨の語源とも言われ、例年この時期に収穫される梅の実。県内最大の産地である伊万里市でも収穫が進む一方農家からは不作を心配する声があがっています。

伊万里市の特産、梅の実。
例年、初夏を迎えると青い実をつけ、6月に大きく熟した実を収穫します。
しかし、今年は異変が。

【リポート・木村賢勇】
「こちら梅の木にはたくさんのきれいな梅の実が成っているんですが、一方地面の方に目を向けますと変色してしまった梅の実がたくさん落ちています」

梅が熟していくこの時期に、既に変色した実が地面に散らばっていました。

【木村賢勇】
「これは色が変わってしまって?」

「腐れとるけん使いもんにならん、製品にならん」

伊万里市の梅農家、福田征支さん86歳。
収穫作業に加え地面に落ち傷んだ実の処分にも追われていました。
なぜ早く落下してしまったのか。福田さんは天候が影響したと話します。

【梅農家 福田征支さん】
「雨の分だけ実の太なったもんじゃけん、天気になると今度は栄養分がいかんけん、今度は木が落とすもんじゃけん、落下の原因になったっちゃなかろうか」

伊万里の4月の雨量は平年の1.3倍に増えていて、水分を多く含んだ実の“重み”が落下につながったといいます。
福田さんは100本以上の梅の木を管理していて、実の状態を確認しながら手作業で収穫します。

【梅農家 福田征支さん】
「今のところは実の値段はまあまあ。量は今度取れるかが問題、落ちてしまいよるけん」

全国的にも不作の地域が出ている梅の実。
JA伊万里によりますと今のところ価格はすでに去年の約1.6倍になっていて、今シーズンの収穫量は半分ほどに減ることが予想されています。

収穫量に不安を抱える一方、福田さんは、出荷できない実の状態も念入りに確かめていました。

【梅農家 福田征支さん】
「捨てたらもったいなかなと思って。人にやるとよか、友達とかに。いつもやったら真っ黄色になりよったばってん、今年雨が降ったもんじゃけん、ころっといいの色の消えてしもうた」

福田さんは例年より1週間ほど早い来週の中ごろには収穫を終える予定ということです。
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