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国スポメダルに採用 美しく光り輝く「肥前びーどろ」 副島硝子工業【佐賀県佐賀市】
2024/09/24 (火) 18:19
いよいよ開幕まで2週間をきった国スポ。上位入賞者の胸に輝く大会のメダルにはより美しく光り輝く県の伝統工芸品「肥前びーどろ」が使われています。このメダルを手掛けた老舗企業を取材しました。
【副島太郎さん】
「やっててよかった立派なものができたと思った」
9月から会期前競技が始まり県内で盛り上がりをみせている“国スポ”。
佐賀での開催は1976年の若楠国体以来48年ぶりで、今大会から「国民スポーツ大会」へと名前が変わりました。
この記念すべき大会のメダルには佐賀市の重要無形文化財に指定されている手作りのガラス伝統工芸「肥前びーどろ」が使われています。
【県SAGA2024競技運営チーム 中村真帆さん】
「佐賀県の伝統的工芸品でありながら新しい技術を使って制作しているものでSAGA2024の大会コンセプトである新しい大会を表現できるのではないかと思い肥前びーどろを採用した」
メダルの中央「SAGA2024」の0の部分にはめ込まれていて色は美しいサガンブルー。
【県SAGA2024競技運営チーム 中村真帆さん】
「1つ1つ異なる輝きを見せる肥前びーどろのように選手たち1人1人もそれぞれの良さで輝いて活躍できる大会になってほしい」
8000個以上にもなるメダル用の肥前びーどろをつくったのは佐賀市の副島硝子工業です。
【副島硝子工業 副島太郎さん】
「メダルに肥前びーどろ使えないかということで(話が)来たがいきなりそういう話だったので少しびっくりした」
1903年・明治36年創業の副島硝子工業は江戸末期から続く技術を受け継ぎガラス食器などの製造販売を行う老舗企業です。
【副島硝子工業 副島太郎さん】
「せっかく選手がこのメダルを取るために一生懸命頑張るわけだからその方達に喜んでもらうためには下手なものはできないということでいろいろな試行錯誤はした」
試作品をいくつも作りながら県などと打合せを重ねデザインや色が決まりました。
【副島硝子工業 副島太郎さん】
「こちらがメダルを作る材料、残念ながら企業秘密になるのでちょっとお見せすることができない」
実はメダルの制作に使ったのはこれまでの肥前びーどろとは違う特許を取得した新しい技術。
ベースとなるガラスと色ガラスの粒を3層になるように特別な技法で組み合わせることで角度で色の見え方が変わりきらきらと輝く仕上がりになります。
【古賀多希代さん】
「この削ることなど全部が初めてだったので全部難しかった」
職人の古賀多季代さん。副島さんの長女でメダルづくりでは主に削りの作業を担当しました。
【古賀多希代さん】
「こんな感じ、これも削った後にはなるが大体この段階で最終段階の削りに入る」
1回目の焼きのあと職人が一つ一つ手作業で削りメダルに合うようかたちを調整。1つあたり20~30分はかかるといいます。
【古賀多希代さん】
「何度も何度もやり直しを重ねてできている」
【長島百花】
「手がかかってますね」
【古賀多希代さん】
「めっちゃかかっている」
3回ほどの削りの工程でぴったり枠にはまるように合わせ、最後にもう一度焼き上げれば完成です。
【副島太郎さん】
「よし、オッケー」
制作から納品までは約5か月。
古賀さんと副島さんを含む6人で作り上げました。
【古賀多希代さん】
「皆さんに肥前びーどろを知ってもらえたら嬉しい、8000個削った甲斐がある」
会期前競技が始まった9月。
12日に佐賀市で行われた体操競技・トランポリンの会場には副島さんの姿がありました。
メダルが選手へかけられるのを見るのはこの日が初めてです。
【副島太郎さん】
「つくったときを思い出す。メダルが胸に飾られてそして左手で大きくメダルを持ち上げた時の感動はやはりひとしおのものがあった」
メダルを手にした選手たちは…。
【メダリスト女性】
「すごくきれいでかわいい」
【メダリスト男性】
「世界選手権などのメダルももらったことあるがここまで豪華な感じではないので印象的なので飾りたい」
国スポ開幕まで約2週間。
納品したメダルはすでに市や町へ配られ、これから各競技で選手のもとへ届いていきます。
【副島太郎さん】
「非常に記念になる大会にうちの方でこれだけのことができたということで誇りにも思うし、県外の人に肥前びーどろという名前を知ってもらうだけでも非常にありがたいことだなと思う」
【副島太郎さん】
「やっててよかった立派なものができたと思った」
9月から会期前競技が始まり県内で盛り上がりをみせている“国スポ”。
佐賀での開催は1976年の若楠国体以来48年ぶりで、今大会から「国民スポーツ大会」へと名前が変わりました。
この記念すべき大会のメダルには佐賀市の重要無形文化財に指定されている手作りのガラス伝統工芸「肥前びーどろ」が使われています。
【県SAGA2024競技運営チーム 中村真帆さん】
「佐賀県の伝統的工芸品でありながら新しい技術を使って制作しているものでSAGA2024の大会コンセプトである新しい大会を表現できるのではないかと思い肥前びーどろを採用した」
メダルの中央「SAGA2024」の0の部分にはめ込まれていて色は美しいサガンブルー。
【県SAGA2024競技運営チーム 中村真帆さん】
「1つ1つ異なる輝きを見せる肥前びーどろのように選手たち1人1人もそれぞれの良さで輝いて活躍できる大会になってほしい」
8000個以上にもなるメダル用の肥前びーどろをつくったのは佐賀市の副島硝子工業です。
【副島硝子工業 副島太郎さん】
「メダルに肥前びーどろ使えないかということで(話が)来たがいきなりそういう話だったので少しびっくりした」
1903年・明治36年創業の副島硝子工業は江戸末期から続く技術を受け継ぎガラス食器などの製造販売を行う老舗企業です。
【副島硝子工業 副島太郎さん】
「せっかく選手がこのメダルを取るために一生懸命頑張るわけだからその方達に喜んでもらうためには下手なものはできないということでいろいろな試行錯誤はした」
試作品をいくつも作りながら県などと打合せを重ねデザインや色が決まりました。
【副島硝子工業 副島太郎さん】
「こちらがメダルを作る材料、残念ながら企業秘密になるのでちょっとお見せすることができない」
実はメダルの制作に使ったのはこれまでの肥前びーどろとは違う特許を取得した新しい技術。
ベースとなるガラスと色ガラスの粒を3層になるように特別な技法で組み合わせることで角度で色の見え方が変わりきらきらと輝く仕上がりになります。
【古賀多希代さん】
「この削ることなど全部が初めてだったので全部難しかった」
職人の古賀多季代さん。副島さんの長女でメダルづくりでは主に削りの作業を担当しました。
【古賀多希代さん】
「こんな感じ、これも削った後にはなるが大体この段階で最終段階の削りに入る」
1回目の焼きのあと職人が一つ一つ手作業で削りメダルに合うようかたちを調整。1つあたり20~30分はかかるといいます。
【古賀多希代さん】
「何度も何度もやり直しを重ねてできている」
【長島百花】
「手がかかってますね」
【古賀多希代さん】
「めっちゃかかっている」
3回ほどの削りの工程でぴったり枠にはまるように合わせ、最後にもう一度焼き上げれば完成です。
【副島太郎さん】
「よし、オッケー」
制作から納品までは約5か月。
古賀さんと副島さんを含む6人で作り上げました。
【古賀多希代さん】
「皆さんに肥前びーどろを知ってもらえたら嬉しい、8000個削った甲斐がある」
会期前競技が始まった9月。
12日に佐賀市で行われた体操競技・トランポリンの会場には副島さんの姿がありました。
メダルが選手へかけられるのを見るのはこの日が初めてです。
【副島太郎さん】
「つくったときを思い出す。メダルが胸に飾られてそして左手で大きくメダルを持ち上げた時の感動はやはりひとしおのものがあった」
メダルを手にした選手たちは…。
【メダリスト女性】
「すごくきれいでかわいい」
【メダリスト男性】
「世界選手権などのメダルももらったことあるがここまで豪華な感じではないので印象的なので飾りたい」
国スポ開幕まで約2週間。
納品したメダルはすでに市や町へ配られ、これから各競技で選手のもとへ届いていきます。
【副島太郎さん】
「非常に記念になる大会にうちの方でこれだけのことができたということで誇りにも思うし、県外の人に肥前びーどろという名前を知ってもらうだけでも非常にありがたいことだなと思う」
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