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「前を向く…」佐賀市の夫婦 結婚式の準備“やり直し”「アルカディア」破産1カ月【佐賀県】
2025/03/27 (木) 18:20

佐賀や福岡で結婚式場を運営するアルカディアが破産してから1カ月が過ぎました。「時間もお金も失った」と話す佐賀市の夫婦は、式の会場や日程を変更し、懸命に前を向いています。
【川野リポート】
「佐賀市の結婚式場、アルカディアSAGAです。破産からおよそ1カ月。いまも建物の中は人の気配はありません。静まり返ったままとなっています」
1カ月間、入口に放置された車。
式場の裏には、ビールの空き瓶が置かれたままとなっていました。
【新郎 西村大地さん(32)】
「結婚式ってやっぱり…人生の中で一番大きいイベントというか節目。という商売をしておきながらこの対応はちょっとない」
【新婦 西村理香子さん(30)】
「お金はもちろん戻ってこないし、それに対する何もフォローは無い」
佐賀市に住む西村大地さんと妻の理香子さん。
アルカディアSAGAで5月に結婚式を挙げる予定でした。
しかし、約1カ月前の深夜に式場から突然の連絡が。
【新婦 西村理香子さん(30)】
「寝る直前までプロフィールムービーを作っていて、『そろそろ寝ようかな』と思ったらLINEがピコンと鳴った。中を開けたら『倒産』という文字があって、『え…?』みたいな」
「近日中に破産を申し立てる予定となっております。本日以降の挙式・披露宴・宴会が全て実施できなくなりました」
【新郎 西村大地さん(32)】
「まだそのときは結婚式を挙げられないというのが飲み込めない部分があった」
あまりにも唐突な“破産”の知らせ。すでに招待状も送り終え、続々と参加の返事が返ってきていました。
【新郎 西村大地さん(32)】
「これが結婚式申込書ですね…」
すでに払っていた内金は10万円。
このほか、衣装代の頭金や前撮り費用など、合計30万円を支払っていましたが、返済の見込みはありません。
【新婦 西村理香子さん(30)】
「プロフィールブックや座席表…ペーパー類も全部作り終えるかなというタイミングだった。時間もお金も失った感じ…」
佐賀や福岡で結婚式場を展開していたアルカディア。
負債総額は去年8月末で約40億円。西村さん夫婦が契約したのは、去年7月でした。
【新郎西村大地さん(32)】
「負債額が大きかった。自分たちが契約したときはどうだったのかなと。もう(破産が)分かり切っていて契約させられたのかなと。というのが不信感がある」
結婚式を終えてから予定していた海外への新婚旅行も、白紙となりました。
【新婦 西村理香子さん(30)】
「結婚式ができなくなるのが一番つらいから…。結婚式が終わってからの2人の生活感やお金のことを考えて(新婚旅行は)もう1回考えようと」
やりきれない思いを抱えながら、2人は、次の道に進んでいます。
【スタッフ】
「この度は誠におめでとうございます。本日からお2人の衣装を担当させて頂く…」
予定を3カ月延期し、別の式場での結婚式を決めました。
この日は、初めての衣装選び。
【スタッフ】
「絶対ふわふわ系の方がいいですよ。これが縦グラデーションになっている。袖もオフショルダーとワンショルダーで使いたいように使える…」
すでに、アルカディアで衣装を決めていた2人。
同じドレスは無いため、納得いくものを探し直します。
「大変ねー…」
「この間こんなことしていた気がするけどね…」
「確かに…この間もこんなことしていた。もう1回しないといけない」
この式場では、今回の件で約30件の問い合わせがあり、10件以上の挙式が決まったということです。
【アクアデヴュー佐賀スィートテラス 平田柚衣支配人】
「ここまで楽しみに準備を進めてきた新郎新婦がいると思うので、そういった2人がより結婚式を楽しみに、『結婚式挙げてよかった』と思ってもらえるような結婚式のお手伝いができるように、精一杯お手伝いさせて頂きたい」
一生に一度の晴れ舞台。西村さん夫婦は、懸命に前を向いています。
【新郎 西村大地さん(32)】
「こういうこともあって、今後気持ち的に上がるように」
【新婦 西村理香子さん(30)】
「『日程も変更して、ここで(式を挙げて)良かった』と思える最高な着地点を目指す。そこに向けて、前を向いて進んでいくしかない」
【川野リポート】
「佐賀市の結婚式場、アルカディアSAGAです。破産からおよそ1カ月。いまも建物の中は人の気配はありません。静まり返ったままとなっています」
1カ月間、入口に放置された車。
式場の裏には、ビールの空き瓶が置かれたままとなっていました。
【新郎 西村大地さん(32)】
「結婚式ってやっぱり…人生の中で一番大きいイベントというか節目。という商売をしておきながらこの対応はちょっとない」
【新婦 西村理香子さん(30)】
「お金はもちろん戻ってこないし、それに対する何もフォローは無い」
佐賀市に住む西村大地さんと妻の理香子さん。
アルカディアSAGAで5月に結婚式を挙げる予定でした。
しかし、約1カ月前の深夜に式場から突然の連絡が。
【新婦 西村理香子さん(30)】
「寝る直前までプロフィールムービーを作っていて、『そろそろ寝ようかな』と思ったらLINEがピコンと鳴った。中を開けたら『倒産』という文字があって、『え…?』みたいな」
「近日中に破産を申し立てる予定となっております。本日以降の挙式・披露宴・宴会が全て実施できなくなりました」
【新郎 西村大地さん(32)】
「まだそのときは結婚式を挙げられないというのが飲み込めない部分があった」
あまりにも唐突な“破産”の知らせ。すでに招待状も送り終え、続々と参加の返事が返ってきていました。
【新郎 西村大地さん(32)】
「これが結婚式申込書ですね…」
すでに払っていた内金は10万円。
このほか、衣装代の頭金や前撮り費用など、合計30万円を支払っていましたが、返済の見込みはありません。
【新婦 西村理香子さん(30)】
「プロフィールブックや座席表…ペーパー類も全部作り終えるかなというタイミングだった。時間もお金も失った感じ…」
佐賀や福岡で結婚式場を展開していたアルカディア。
負債総額は去年8月末で約40億円。西村さん夫婦が契約したのは、去年7月でした。
【新郎西村大地さん(32)】
「負債額が大きかった。自分たちが契約したときはどうだったのかなと。もう(破産が)分かり切っていて契約させられたのかなと。というのが不信感がある」
結婚式を終えてから予定していた海外への新婚旅行も、白紙となりました。
【新婦 西村理香子さん(30)】
「結婚式ができなくなるのが一番つらいから…。結婚式が終わってからの2人の生活感やお金のことを考えて(新婚旅行は)もう1回考えようと」
やりきれない思いを抱えながら、2人は、次の道に進んでいます。
【スタッフ】
「この度は誠におめでとうございます。本日からお2人の衣装を担当させて頂く…」
予定を3カ月延期し、別の式場での結婚式を決めました。
この日は、初めての衣装選び。
【スタッフ】
「絶対ふわふわ系の方がいいですよ。これが縦グラデーションになっている。袖もオフショルダーとワンショルダーで使いたいように使える…」
すでに、アルカディアで衣装を決めていた2人。
同じドレスは無いため、納得いくものを探し直します。
「大変ねー…」
「この間こんなことしていた気がするけどね…」
「確かに…この間もこんなことしていた。もう1回しないといけない」
この式場では、今回の件で約30件の問い合わせがあり、10件以上の挙式が決まったということです。
【アクアデヴュー佐賀スィートテラス 平田柚衣支配人】
「ここまで楽しみに準備を進めてきた新郎新婦がいると思うので、そういった2人がより結婚式を楽しみに、『結婚式挙げてよかった』と思ってもらえるような結婚式のお手伝いができるように、精一杯お手伝いさせて頂きたい」
一生に一度の晴れ舞台。西村さん夫婦は、懸命に前を向いています。
【新郎 西村大地さん(32)】
「こういうこともあって、今後気持ち的に上がるように」
【新婦 西村理香子さん(30)】
「『日程も変更して、ここで(式を挙げて)良かった』と思える最高な着地点を目指す。そこに向けて、前を向いて進んでいくしかない」
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