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事故多発する現場で...事故減少へ向けた取り組み【佐賀県】
2025/05/29 (木) 18:40

車両事故が発生しやすい交差点での交通安全対策について。事故が多発する現場では交通環境の変化にも対応しながら事故減少へ向けた取り組みが続いています。
【リポート・大川内健人】
「伊万里市の二里大橋交差点です。この場所は去年、県内で最も多く交通事故があった交差点です。朝と夕方の交通量がとても多いということですが、取材をしている午前11時も車やトラックが行きかう交通量の多い交差点だということが分かります」
伊万里駅から約2キロメートルの場所にある「二里大橋交差点」。片側2車線と1車線の国道が交わる県内でも大きな交差点で、市内を流れる有田川を渡る数少ない橋のそばにあるため、交通が集中します。
県警察本部によると、この交差点では去年、県内の交差点で最も多い8件の事故が発生。全て車両同士が衝突する事故だったということです。
一体なぜ繰り返し事故が起きるのか。実は、ほとんどが同じ状況で発生したといいます。
【伊万里警察署 江頭一誠交通課長】
「事故の特徴としてはですね、こちらの有田方面から右折される車ですね、伊万里市内の方に右折される車、それから、東山代町の方から有田町の方に直進される車、こちらの右折と直進の事故、というのが多くなっています」
こうしたことから、カラー舗装で道路を分かりやすくしたほか、右折レーンを延長するなどの対策がとられました。
【伊万里警察署 江頭一誠交通課長】
「交通事故が多いよという立て看板をしたりですね、警察官を模した反射テープですねこれを貼ったりして、注意喚起をしております」
この結果、今年4月末時点で、事故は1件に減少しています。
一方、ワーストを脱却した交差点は佐賀市にあります。
おととし、県内の交差点で最も事故が多かったのがSAGAアリーナ前交差点。こちらも国道同士が交わる立体交差点です。
【佐賀北警察署 北島聡交通課長】
「多い方からでいくと、右左折、右折時、左折時の事故、それに次いで、追突事故、その他あと自損事故というかたちで事故が発生しています」
2年連続事故最多という状況を受け、管轄の佐賀北警察署は対策を強化。メインは街頭指導や呼びかけなどいわゆる”ソフト対策”で、おととし7件あった事故が、去年は2件にまで減りました。
【佐賀北警察署 北島聡交通課長】
「基本的には、各季の交通安全県民運動、年間で4回あるんですけれども、その機会を通じてですね、(地域の)みなさんの協力を得ながら、基本的にはこの交差点に立つ、見せるという活動を継続してまいりました」
ハード対策、ソフト対策を組み合わせながら事故減少へ向けた取り組みが続く一方、交通安全対策に欠かせないある設備について佐賀県は全国的に見ても”老朽化”が進んでいます。
信号機の点灯をコントロールする信号制御機です。県内では、約1600基ある信号制御機のうち、4割近くが更新基準を過ぎていて、全国でも7番目に高い割合です。
しかし、多額のコストがかかるため全てを更新することはできず、県警が必要な場所を絞り毎年20基ほど更新しています。
【県警察本部交通部交通規制課 吉田昌弘課長補佐】
「更新基準については警察庁から示されております。19年というものがありますけど、それを超えたからといって、ただちに故障するものではありませんので、全ての信号機についてですね保守点検を実施しまして、メンテナンスを行いながら、長寿命化を図っているところです」
反対に撤去が進んでいる信号もあります。一灯点滅式信号、いわゆる”点滅信号”です。交わる道路のどちらが優先かを示すもので、ピーク時には約40基ありましたが現在は24基に減りました。
佐賀市内の交差点でも3年前に信号機を撤去。一時停止標識を新たに設置しました。
【県警察本部交通部交通規制課 吉田昌弘課長補佐】
「標識による一時停止の規制の方がより停止率が高いという調査も出ておりますので、現在県警ではですね、信号機を撤去しまして安全対策を実施しております」
県内の一時停止率を比較したところ一灯点滅式信号は55.3%、一時停止標識などでは71%という結果に。運転手の目線の位置に近い標識による注意が効果的だと考えられています。
【県警察本部交通部交通規制課 吉田昌弘課長補佐】
「設置当時の交通環境の変化により、必要性が低下した信号機につきましては、地元の理解を得ながら撤去を推進していきたいと考えております」
【リポート・大川内健人】
「伊万里市の二里大橋交差点です。この場所は去年、県内で最も多く交通事故があった交差点です。朝と夕方の交通量がとても多いということですが、取材をしている午前11時も車やトラックが行きかう交通量の多い交差点だということが分かります」
伊万里駅から約2キロメートルの場所にある「二里大橋交差点」。片側2車線と1車線の国道が交わる県内でも大きな交差点で、市内を流れる有田川を渡る数少ない橋のそばにあるため、交通が集中します。
県警察本部によると、この交差点では去年、県内の交差点で最も多い8件の事故が発生。全て車両同士が衝突する事故だったということです。
一体なぜ繰り返し事故が起きるのか。実は、ほとんどが同じ状況で発生したといいます。
【伊万里警察署 江頭一誠交通課長】
「事故の特徴としてはですね、こちらの有田方面から右折される車ですね、伊万里市内の方に右折される車、それから、東山代町の方から有田町の方に直進される車、こちらの右折と直進の事故、というのが多くなっています」
こうしたことから、カラー舗装で道路を分かりやすくしたほか、右折レーンを延長するなどの対策がとられました。
【伊万里警察署 江頭一誠交通課長】
「交通事故が多いよという立て看板をしたりですね、警察官を模した反射テープですねこれを貼ったりして、注意喚起をしております」
この結果、今年4月末時点で、事故は1件に減少しています。
一方、ワーストを脱却した交差点は佐賀市にあります。
おととし、県内の交差点で最も事故が多かったのがSAGAアリーナ前交差点。こちらも国道同士が交わる立体交差点です。
【佐賀北警察署 北島聡交通課長】
「多い方からでいくと、右左折、右折時、左折時の事故、それに次いで、追突事故、その他あと自損事故というかたちで事故が発生しています」
2年連続事故最多という状況を受け、管轄の佐賀北警察署は対策を強化。メインは街頭指導や呼びかけなどいわゆる”ソフト対策”で、おととし7件あった事故が、去年は2件にまで減りました。
【佐賀北警察署 北島聡交通課長】
「基本的には、各季の交通安全県民運動、年間で4回あるんですけれども、その機会を通じてですね、(地域の)みなさんの協力を得ながら、基本的にはこの交差点に立つ、見せるという活動を継続してまいりました」
ハード対策、ソフト対策を組み合わせながら事故減少へ向けた取り組みが続く一方、交通安全対策に欠かせないある設備について佐賀県は全国的に見ても”老朽化”が進んでいます。
信号機の点灯をコントロールする信号制御機です。県内では、約1600基ある信号制御機のうち、4割近くが更新基準を過ぎていて、全国でも7番目に高い割合です。
しかし、多額のコストがかかるため全てを更新することはできず、県警が必要な場所を絞り毎年20基ほど更新しています。
【県警察本部交通部交通規制課 吉田昌弘課長補佐】
「更新基準については警察庁から示されております。19年というものがありますけど、それを超えたからといって、ただちに故障するものではありませんので、全ての信号機についてですね保守点検を実施しまして、メンテナンスを行いながら、長寿命化を図っているところです」
反対に撤去が進んでいる信号もあります。一灯点滅式信号、いわゆる”点滅信号”です。交わる道路のどちらが優先かを示すもので、ピーク時には約40基ありましたが現在は24基に減りました。
佐賀市内の交差点でも3年前に信号機を撤去。一時停止標識を新たに設置しました。
【県警察本部交通部交通規制課 吉田昌弘課長補佐】
「標識による一時停止の規制の方がより停止率が高いという調査も出ておりますので、現在県警ではですね、信号機を撤去しまして安全対策を実施しております」
県内の一時停止率を比較したところ一灯点滅式信号は55.3%、一時停止標識などでは71%という結果に。運転手の目線の位置に近い標識による注意が効果的だと考えられています。
【県警察本部交通部交通規制課 吉田昌弘課長補佐】
「設置当時の交通環境の変化により、必要性が低下した信号機につきましては、地元の理解を得ながら撤去を推進していきたいと考えております」
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