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警察庁が佐賀県警本部に首席監察官らが特別監察 科捜研のDNA鑑定不正【佐賀県】

2025/10/08 (水) 18:09

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佐賀県警の科捜研で、7年間にわたり、不正なDNA鑑定が行われていた問題です。
8日、警察庁が県警察本部に特別監察に入りました。

【吉冨綾花記者】
「午前9時半ごろの県警察本部です。警察庁の首席監察官らが今、県警本部へ入っていきます。これから特別監察が始まります」

特別監察のため佐賀県警を訪れたのは、警察庁の首席監察官や犯罪鑑識官など11人です。
職員は8日から、DNA鑑定の実施体制と実施状況、不適切な事案の原因分析と再発防止策を確認します。
警察庁によりますと、特別監察の実施は、記録上確認できる2012年以降全国で5回目です。

佐賀県警では7年間にわたり、不正なDNA鑑定が行われていたことが明らかになり、科捜研の職員が懲戒免職処分を受けました。
警察庁は今回の特別監察の結果を踏まえながら、今後他の都道府県警の科学捜査研究所についても順次、監察を実施するとしています。

8日の特別監察後、警察庁の片倉秀樹首席監察官が報道陣の取材に応じました。

【警察庁 片倉秀樹首席監察官】
「本部長室で本部長から今回の事案の調査状況や再発防止策など全体的な状況について聴取いたしました。また、本日のみならず別途またこちらに出張しまして、状況の確認を予定しておりますので、さらに必要があれば、さらに時間をかけてまた聴取したいと考えております」

8日の特別監察を受け、県弁護士会は、「特別監察はあくまでも警察組織内部での監察であり、第三者による調査ではない」とコメントを発表。
その上で、県警に対し、第三者による調査の実施や監察の透明性確保などを求めました。

また、62年前に埼玉県狭山市で起きた殺人事件の冤罪などを訴える県内の市民団体が、8日、県警本部を訪れ、独立した第三者委員会の設置などを求める要請文を手渡しました。

【狭山問題を考える佐賀住民の会 藤岡直登会長】
「市民の意見を反映させるような、ということは冤罪被害者の意見を反映させろと。特別監察は結局身内でですね、要するになあなあということに結局結果になるんじゃなかろうかというふうに、そんなことをちょっと思います」

県警はこれまで、“守秘義務が課され、第三者性を有する県公安委員会が適切”などとし、第三者委員会の設置は「必要ない」との見解を繰り返しています。
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