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カラオケ喫茶関連で60人以上感染 拡大の背景は?【佐賀県】

2021/03/08 (月) 18:55

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直近の3週間では、陽性者全体の約7割にあたる64人がカラオケ関連となっています。

さて、カラオケ関連の中でも特に陽性者が多かったのが、佐賀市の3店舗でクラスターが発生した「カラオケ喫茶」の関連です。
そもそもカラオケ喫茶とはどういう店なのか、そして、なぜ感染が拡大してしまったのでしょうか。
リポート:「県内にあるカラオケ喫茶です。この店では感染者は出ていませんが、現在の感染状況を見て休業しています。店内に入ってみると、カウンター席とテーブル席。カラオケ用のステージもあります」

県内で約20年続くこちらのカラオケ喫茶。1日で多い時には約10人の客が訪れますが、佐賀市の店でクラスターが発生したことを受け先月22日から休業しています。
店主の女性(74):「うわー…と思った。やっぱり1番危ないと思う。(営業の)やりようでは」
カラオケ喫茶は、昼間からカラオケを楽しめる喫茶店のこと。料金体系は店によって異なります。
店主の女性(74):「入場料が500円。それに飲み物が付いている。(カラオケ用の)チケット。どこも1曲100円。5枚ついている。(合計で)だいたい1000円」
今回、県内でカラオケを利用した陽性者37人のうち、60歳以上は35人。この店も70代から80代が中心で、歌はステージで披露するスタイルです。

常連客も多く、店主の女性は、コロナ禍までの店内は「密」な環境だったと話します。
店主の女性(74):「こう…べったり。(この席に)2人はいつもいた。どうかしたら「来んね来んね」とまた(2人の)間に…。昔。コロナがないときは。だけどやっぱりお友達だからみんなそうしたい」
また、客のほとんどは複数の行きつけの店があり、同じ日に店をはしごする人や曜日ごとに行く店を変える人も多いといいます。
店主の女性(74):「とにかく歌いたい人たちばかり。生活の糧というか…なんというか。わずかな料金。安心。ほとんど前金だから。家にずっとこもっていられないという人がいる」

一方、経営者も店独自のカラオケ発表会に参加を呼び掛けるためほかの店を訪れて歌うことがあるといいます。
「高齢者の利用」や「店のはしご」。感染拡大の背景にはさまざまな要因があります。
佐賀大学医学部附属病院感染制御部 青木洋介教授:「感染受けると発症するリスクは、高齢になればなるほど高い。(店に)1週間に何日行くにしても1日行ってはしごするにしても、感染の伝播の機会の中に自分を暴露する回数が増えるから感染が伝播しやすい可能性は高いかもしれない」

一方、この店ではマイクに専用のカバーをつけたうえで使うたびに消毒。席にはビニールや仕切りを設けるなど、対策を徹底しています。
多くのカラオケ喫茶でも、同様の対策をとっていましたが…。
店主の女性(74):「気の緩みと思う。お客さんたちも経営する側も」
店主の女性は、今後もしばらくは店を閉めるといいます。今後、店側にはどんな対策が必要なのでしょうか。

佐賀大学医学部附属病院感染制御部 青木洋介教授:「知らないうちに感染してしまった方が、そうと気づかずにお店に来て、皆さんとそこで密な環境で交わるということですから必ず体調のことを聞いて、問題ないという方に中に入っていただくということをもう1度再確認して頂く方がいいと思う」
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