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「ぼうぜんとするしか…」大雨で茶畑80カ所の土砂崩れ 嬉野茶に深刻な影響も【佐賀県】

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4年連続で佐賀に発表された大雨特別警報から14日で1カ月です。年間平均雨量の半分が、わずか1週間で降った嬉野市では約80カ所の茶畑が崩壊。特産の嬉野茶に深刻な影響が出ています。

リポ―ト:「嬉野市嬉野町の山間部、茶の栽培が盛んな地域です。あちら幅30メートルほどにわたって斜面が崩れています。現在土砂が堆積している場所も元々は茶畑が広がっていました」
白川製茶園代表 白川稔さん:「ちょっととりあえずぼうぜんとするしかなかった。どうしようというよりも、まずぼうぜんとしたというのが正直なところ」

茶農家の白川稔さん46歳です。被害を目の当たりにしたのは、大雨特別警報から一夜明けた先月15日朝のことでした。

白川製茶園代表 白川稔さん:「違和感しかなかったんですけどもう、木がずっとこうなっているのに対して、木がないんですよ」
記者Q「本来は木が並んでいて、向こう側は見えなかった?」
「そうです。見えなかったんです。間がぽーんて開けているというかなんというか、そんな感じだったので、ばーっと走って行ったら、崩れていたという」

はじめ、崩落現場と反対方向から茶畑を見に来たところ特に被害はないと思ったのも束の間でした。白川さんの畑の土砂が流れ込んだのは、別の農家の茶畑でした。
白川製茶園代表 白川稔さん:「自分のところだけが崩れて、自分の収入が減る分はまだ良かったんですけど、なにしろ他人に迷惑かかってというのが一番かな、まあ幸いなことは住家じゃなかったから幸いだったかなとは思うけど、ただですね…だれでもお茶で飯を食べているもんだから…」
白川製茶園代表 白川稔さん:「こういう風に割れているんですよね。地面がもう割れていて」
記者Q「こうやってきれいに残っているように見えても、このあたりも正直いつ崩れても?」
「いつ崩れてもおかしくないですね」
記者Q「たぶんその予兆みたいなものはほかにもたくさん?」
「はい、たぶんあると思います」

一見、崩れずに残っていてもよく見ると地面にひびが入っているところもあり、豪雨から1カ月近く経ってもなお土砂災害の危険と隣り合わせです。対策が急がれますが、白川さんにはある懸念が…。
白川製茶園代表 白川稔さん:「昨年それこそ鹿島地区の大雨のときにも、実は被害があって、まだ現状そのままなんですよね。激甚災害になったにしても」
実は白川さん、鹿島市内にも茶畑をもっていて去年7月の豪雨ではこちらが被害を受けました。
去年も今年もつぶれた茶の木は全体で見るとごく一部ですが、復旧工事をするには周辺の残った木を取り除く必要もあるといいます。
白川製茶園代表 白川稔さん:「茶の木を植えてから最低5年は採れるまでにかかるし、植えてから5年間は(利益)ゼロなんですよね。たとえ(つぶれた)面積が少なくても」
白川製茶園代表 白川稔さん:「どうしてもやっぱり国も県も市町も一生懸命やっているというのはよく分かるんですよ、正直。ただ、僕たちに関してはもう来年の一番茶に対しての作業というのが真っ只中なんですよね。そこにやっぱり待ったなしなんです。そこらへんをもっとスピーディーにやっていただくことが一番課題じゃないかなと思います」

今回、嬉野市で記録された雨量はわずか1週間で平年の年間雨量の半分にも及ぶ、1170ミリ。
程度はさまざまですが、白川さんの茶畑と同様の土砂災害が市内約80カ所で確認されています。年間に約500トンある嬉野茶の生産量は今後数年間、減少するとみられます。
白川製茶園代表 白川稔さん:「いまから先、こういうことがあったにしても、下を向いては絶対いけないなとは思う。なんとか消費者のみなさんとかお客さんにおいしいお茶を届けるというのが僕たちの最大の使命なので。目に見える形であれば、やっぱり嬉野茶を飲んでいただきたいかなと。大なり小なりでもいいので、なるだけお茶を飲んでいただきたいかなと。それが一番の支援につながるんじゃないかなと思います」

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