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初節句を祝う「五月のぼり」子供たちの健やかな成長を願って【佐賀県】

2023/04/24 (月) 18:40

サムネイル
5月5日の端午の節句を前に小城市の工房では五月のぼりの制作が続いています。工房の4代目にとって今年はある理由で特別な端午の節句です。

この時期の風物詩といえば初節句を祝う「五月のぼり」

【購入者 山口一尚さん】
「かっこいいでしょ?すばらしい旗屋さんに恵まれて。いい仕事をしていただいて」

白石町の国道沿いにある民家にも、去年誕生した初孫に贈られた立派なのぼりが掲げられていました。

【購入者 山口一尚さん】
「お店に行ったとき、一番最初に目に付いたのがあれだったので、迷いなく購入した」

のぼりを制作したのは、小城市牛津町にある城島旗染工、明治時代から約120年続く工房です。

【城島旗染工4代目 城島守洋さん】
「ご両親やおじいちゃんおばあちゃんが、孫が健康ですくすく育ってくれという気持ちで買われているはずだからそれは大事にしていきたい、作品にはそういう気持ちで愛情を込めて作っている」

今年の端午の節句に向けた制作は去年11月から始まりました。

【城島旗染工4代目 城島守洋さん】
「昨年が寅年だったので"五黄の寅″でトラの図柄が多かった」

工房ではデザインから型づくり、染める作業、縫製まですべてを行っています。
染料の色は無限に作ることができ、オリジナルのデザインを引き立てます。
手染めを生かした濃淡やぼかしもこだわりです。

【城島旗染工4代目 城島守洋さん】
「既製品にない図柄を作りたいと思っているし、そうじゃないと(業界で)生き延びていけないので、既製品にはない図柄を毎年作っている」

1本を作り上げるのに20日ほどかかるというのぼりは、年間約100本。すべて手作業で制作しています。最近は長さ1メートルから1メートル80センチほどのタペストリー型も人気だということです。

4代目の城島さんにとって今年の端午の節句は特別です。

【城島旗染工4代目 城島守洋さん】
「孫に対してはどうしても情が入ってしまう」

去年、初孫の悠人くんが誕生し新たなデザインを考えたといいます。

【城島旗染工4代目 城島守洋さん】
「ポイントは江戸時代から続くおめでたい図柄。太陽や富士山、鶴。(孫が)10年、20年先に"じいちゃんが作った″と言ってくれたら一番うれしい」

子供たちの健やかな成長を願う五月のぼり。今年も端午の節句を彩ります。


◆城島旗染工
価格は大きなもので1本12万~13万円ほど、タペストリー型など小さなものは4万~5万円ほどです。(問い合わせ)0952-66-0101
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