佐賀のニュース
半年余りで1億円を超える被害 “ニセ電話詐欺”の手口や対策は?【佐賀県】
2023/07/27 (木) 18:40
県内の様々なことを調査するサガリサーチα。この半年余りで1億円を超える被害。今回は被害が減らない“ニセ電話詐欺”の手口や対策などについてお伝えします。
取材をした長島記者です。
【長島記者】
改めてですが、今回のテーマは“ニセ電話詐欺”です。こちらをご覧ください。過去10年間をみてみると、県内での被害額のピークは2億2600万円、一方、認知件数は2015年の76件がピークで、去年はそれに迫る74件と増減はあるものの減っているとは言い難い状況です。
さきほどもありましたが、今年もすでに69件の被害が確認されていて、被害額は1億7000万円を超えています。
【キャスター】
警察やニュースなどで以前から注意喚起していますが、依然として厳しい状況が続いているのですね。
【長島記者】
そうなんです。そこで今回はニセ電話詐欺の中で特に多い手口や、被害者の心理などについて取材してきました。
これは、「架空料金請求詐欺」で使われる偽の警告画面のイメージ映像です。「架空料金請求詐欺」は、ニセ電話詐欺の中で最も多いもので、この半年間で確認された69件の被害のうち6割以上を占めています。その中でも多いのが、偽の警告画面を使った手口。パソコンでインターネットサイトなどを見ていると、突然、音とともに「ウイルスに感染」などの警告のメッセージと、問い合わせ先の電話番号が表示されます。その番号に電話をかけてしまうと、「画面を直すためには料金が必要」「コンビニで電子ギフト券を購入しカードの裏に書いてある番号を教えて」などと要求され、不安を煽られた被害者は騙されてしまうのです。
架空料金請求詐欺は、このほかにも「未納料金がある」「高額当選した」などの内容がメールなどで届くパターンもあります。よく考えてみれば、多くの不審点があるのになぜ騙されてしまうのでしょうか。犯罪心理などに詳しい専門家に話を聞いてみると…。
【立正大学 西田公昭教授】
「予測していればそこそこ対応できると思うが、まさかそんなことがと突然やられるとまともな対応できないのが当たり前。そういう意味ではかなりの人が被害に遭う確率があると思う」
また、技術の発達で素人でも簡単に本物そっくりの画像や動画が作れるようになったことも関係しているといいます。
【立正大学 西田公昭教授】
「(スマホやパソコンなどで)みているものはほとんどはまともなもの、信頼関係によって作られているものだから、その中に紛れ込まれると見分けがつくはずがない。だから突然仕掛けられるとどうしていいかわからない。どうやら本当らしいと思ってしまう」
一方で、最近はこんな手口も。
【県警察本部 青柳敏之警視】
「今年に入って増えているのは投資に関する詐欺。特に20代30代40代の人が被害者になる割合が高くなっている」
こちらは詐欺に使われたとみられる実際の画面です。投資に関する詐欺は、勝手にSNSのトークグループに招待され、その中のメンバーとやりとりするうちに投資を持ち掛けられ、偽のサイトなどに送金させるという手口です。
投資となると、被害が比較的高額になりやすく、警察は、大切な財産を守るためにも情報収集を欠かさずしてほしいと呼びかけます。
【県警察本部 青柳敏之警視】
「URLを検索したり、アプリ名やサイト名を検索してみたら実は詐欺サイトだという情報が今はたくさん載っているので、すぐ信じずにまずは自分で調べてみることが大切」
【キャスター】
ニセ電話詐欺は、高齢者が被害に遭うイメージがありましたが、最近は比較的若い世代の人もターゲットになっていますね。
【長島記者】
そうなんです。被害者の約3割は40代以下で、幅広い世代が狙われているため件数も被害額も多くなっている現状があります。
【キャスター】
被害を完全になくすのは難しいとは思いますが、私たちはどのように対策していけばいいのでしょうか。
【長島記者】
ニセ電話詐欺は次から次に新しい手口が出てきてさらに巧妙になってきており、”犯罪グループの進化”に私たちも合わせて変わっていく必要があります。相手がどのように仕掛けてくるのか知っておくこと、そしてその情報をテレビのニュースやラジオ新聞で更新し続け、「これは怪しい」と気付く知識をつけておくことが何よりも私たちを守る盾になるのではないかと思います。
取材をした長島記者です。
【長島記者】
改めてですが、今回のテーマは“ニセ電話詐欺”です。こちらをご覧ください。過去10年間をみてみると、県内での被害額のピークは2億2600万円、一方、認知件数は2015年の76件がピークで、去年はそれに迫る74件と増減はあるものの減っているとは言い難い状況です。
さきほどもありましたが、今年もすでに69件の被害が確認されていて、被害額は1億7000万円を超えています。
【キャスター】
警察やニュースなどで以前から注意喚起していますが、依然として厳しい状況が続いているのですね。
【長島記者】
そうなんです。そこで今回はニセ電話詐欺の中で特に多い手口や、被害者の心理などについて取材してきました。
これは、「架空料金請求詐欺」で使われる偽の警告画面のイメージ映像です。「架空料金請求詐欺」は、ニセ電話詐欺の中で最も多いもので、この半年間で確認された69件の被害のうち6割以上を占めています。その中でも多いのが、偽の警告画面を使った手口。パソコンでインターネットサイトなどを見ていると、突然、音とともに「ウイルスに感染」などの警告のメッセージと、問い合わせ先の電話番号が表示されます。その番号に電話をかけてしまうと、「画面を直すためには料金が必要」「コンビニで電子ギフト券を購入しカードの裏に書いてある番号を教えて」などと要求され、不安を煽られた被害者は騙されてしまうのです。
架空料金請求詐欺は、このほかにも「未納料金がある」「高額当選した」などの内容がメールなどで届くパターンもあります。よく考えてみれば、多くの不審点があるのになぜ騙されてしまうのでしょうか。犯罪心理などに詳しい専門家に話を聞いてみると…。
【立正大学 西田公昭教授】
「予測していればそこそこ対応できると思うが、まさかそんなことがと突然やられるとまともな対応できないのが当たり前。そういう意味ではかなりの人が被害に遭う確率があると思う」
また、技術の発達で素人でも簡単に本物そっくりの画像や動画が作れるようになったことも関係しているといいます。
【立正大学 西田公昭教授】
「(スマホやパソコンなどで)みているものはほとんどはまともなもの、信頼関係によって作られているものだから、その中に紛れ込まれると見分けがつくはずがない。だから突然仕掛けられるとどうしていいかわからない。どうやら本当らしいと思ってしまう」
一方で、最近はこんな手口も。
【県警察本部 青柳敏之警視】
「今年に入って増えているのは投資に関する詐欺。特に20代30代40代の人が被害者になる割合が高くなっている」
こちらは詐欺に使われたとみられる実際の画面です。投資に関する詐欺は、勝手にSNSのトークグループに招待され、その中のメンバーとやりとりするうちに投資を持ち掛けられ、偽のサイトなどに送金させるという手口です。
投資となると、被害が比較的高額になりやすく、警察は、大切な財産を守るためにも情報収集を欠かさずしてほしいと呼びかけます。
【県警察本部 青柳敏之警視】
「URLを検索したり、アプリ名やサイト名を検索してみたら実は詐欺サイトだという情報が今はたくさん載っているので、すぐ信じずにまずは自分で調べてみることが大切」
【キャスター】
ニセ電話詐欺は、高齢者が被害に遭うイメージがありましたが、最近は比較的若い世代の人もターゲットになっていますね。
【長島記者】
そうなんです。被害者の約3割は40代以下で、幅広い世代が狙われているため件数も被害額も多くなっている現状があります。
【キャスター】
被害を完全になくすのは難しいとは思いますが、私たちはどのように対策していけばいいのでしょうか。
【長島記者】
ニセ電話詐欺は次から次に新しい手口が出てきてさらに巧妙になってきており、”犯罪グループの進化”に私たちも合わせて変わっていく必要があります。相手がどのように仕掛けてくるのか知っておくこと、そしてその情報をテレビのニュースやラジオ新聞で更新し続け、「これは怪しい」と気付く知識をつけておくことが何よりも私たちを守る盾になるのではないかと思います。
|
|
佐賀のニュース
特集ニュース
週間NEWSランキング
こちらもおすすめ
全国のニュース FNNプライムオンライン
-
“仲介疑惑”琉球大学教員が外部から依頼の人物を非常勤講師として学内で推薦し見返りに数百万円受領か 沖縄
2024/10/05 (土) 18:11 -
山あいの路上でランニング中の40代男性が背後からクマに襲われる 頭をケガし左の太ももをかまれるなど重傷 山口・周南市
2024/10/05 (土) 18:07 -
四連覇目指し…藤井聡太七冠が因縁の佐々木勇気八段と「竜王戦」7番勝負に挑む 第1局は6日午後にも勝敗が決まる見通し
2024/10/05 (土) 18:01 -
「どうして助け出してあげられないのかと」母・早紀江さん訴え…横田めぐみさん60歳の誕生日を迎える 再会を願うチャリティーコンサートも
2024/10/05 (土) 17:50 -
イスラエルと親イラン武装組織・ヒズボラとの戦闘続きレバノンでの死者2000人超に…隣国・ヨルダンでは日本人退避の態勢整えられる
2024/10/05 (土) 17:41