佐賀のニュース
避難しようにも雷が…土砂崩れで住宅全壊 92歳母が取り残され…それでも「この地域を離れたくない」
2023/08/11 (金) 18:20

唐津市や佐賀市などに大きな被害がもたらした大雨から1カ月が経ちました。佐賀市富士町の山間部では土砂崩れによる家屋の被害や道路の寸断などが相次ぎました。裏山が崩れ、住宅が全壊した男性は「避難しようにもできなかった」と話します。
【田代恒哉さん】
「泥がガーっと家具とか柱とか押してくるような、ガガーっと」
佐賀市富士町に住む田代恒哉さん68歳。
外の状況を見ながら避難を考えていたのも束の間、大量の土砂や流木が家を押し潰し、92歳の母親が取り残されました。
先月10日の大雨。記録的な雨量による土砂崩れで唐津市では3人が死亡しました。
また、山間部では至るところで道路が崩落し寸断された地域も多くありました。
【田代恒哉さん】
「いや、閉じ込められてるんです、母親が。」
Q・今も中に?
「はい…」
あれから1カ月、田代さんに当時の状況を改めて聞きました。
【田代恒哉さん】
「避難しようにも雷がすごかったですからね、そっちのほうが怖いなと思って雷が止むまで避難もできんなと思って」
当日、朝4時半ごろに目が覚めたという田代さん。2人で暮らす92歳の母親と避難することも考えましたが、外は激しい雷雨、一旦様子を見ていたといいます。裏山が崩れたのはその1時間後のことでした。
【田代恒哉さん】
「ドカっという音とガラスの割れる音がした、これ家がやられたかなと思って見たら…」
すぐに寝ていた母親を起こし一緒に避難するよう呼びかけた田代さん。しかし、その直後、再び裏山は崩れ、いよいよ家まで土砂が流れ込んできました。結果、田代さんはなんとか逃げ出したものの、母親が取り残されたのです。
【田代恒哉さん】
「(外から母親に)声かけたら反応があったけんですね、「大丈夫ね?」ていうぎ「うん、大丈夫」て「なんか挟まっとる?」ていうぎ「挟まってない」ていう「ただ」出れんだけ」ていう」
約2時間に及ぶ救助活動の結果、母親は無事助け出され、病院に搬送。10日ほどで退院し、現在は県外の親族の家で生活しています。
【田代恒哉さん】
「(母親)自分で歩けたけんですねもう、助け出されてすぐ、そりゃよかったと思ったです」
被災した自宅はすでに解体し、現在はもう更地です。
一方で、り災証明などさまざまな手続きに追われ、佐賀市内に仮住まいしながらいまだに慌ただしい日々が続いています。
【田代恒哉さん】
「家のなくなってこうなるとまずいろんな手続きをせないけんからですね、今の生活が慣れてないけんですね、その中で少しずつやっていくしかない」
また、田代さんが所有する裏山は崩れたまま、行政の支援も一部はありますが、多くは個人負担となります。
我が家を突然失っただけでなく追い打ちをかけるようにのしかかる復旧の費用。それでも田代さんは“この地域を離れたくない”と話します。
【田代恒哉さん】
「やっぱり(この場所が)好きなんやろうね、何代も住んできたけんね」
【田代恒哉さん】
「泥がガーっと家具とか柱とか押してくるような、ガガーっと」
佐賀市富士町に住む田代恒哉さん68歳。
外の状況を見ながら避難を考えていたのも束の間、大量の土砂や流木が家を押し潰し、92歳の母親が取り残されました。
先月10日の大雨。記録的な雨量による土砂崩れで唐津市では3人が死亡しました。
また、山間部では至るところで道路が崩落し寸断された地域も多くありました。
【田代恒哉さん】
「いや、閉じ込められてるんです、母親が。」
Q・今も中に?
「はい…」
あれから1カ月、田代さんに当時の状況を改めて聞きました。
【田代恒哉さん】
「避難しようにも雷がすごかったですからね、そっちのほうが怖いなと思って雷が止むまで避難もできんなと思って」
当日、朝4時半ごろに目が覚めたという田代さん。2人で暮らす92歳の母親と避難することも考えましたが、外は激しい雷雨、一旦様子を見ていたといいます。裏山が崩れたのはその1時間後のことでした。
【田代恒哉さん】
「ドカっという音とガラスの割れる音がした、これ家がやられたかなと思って見たら…」
すぐに寝ていた母親を起こし一緒に避難するよう呼びかけた田代さん。しかし、その直後、再び裏山は崩れ、いよいよ家まで土砂が流れ込んできました。結果、田代さんはなんとか逃げ出したものの、母親が取り残されたのです。
【田代恒哉さん】
「(外から母親に)声かけたら反応があったけんですね、「大丈夫ね?」ていうぎ「うん、大丈夫」て「なんか挟まっとる?」ていうぎ「挟まってない」ていう「ただ」出れんだけ」ていう」
約2時間に及ぶ救助活動の結果、母親は無事助け出され、病院に搬送。10日ほどで退院し、現在は県外の親族の家で生活しています。
【田代恒哉さん】
「(母親)自分で歩けたけんですねもう、助け出されてすぐ、そりゃよかったと思ったです」
被災した自宅はすでに解体し、現在はもう更地です。
一方で、り災証明などさまざまな手続きに追われ、佐賀市内に仮住まいしながらいまだに慌ただしい日々が続いています。
【田代恒哉さん】
「家のなくなってこうなるとまずいろんな手続きをせないけんからですね、今の生活が慣れてないけんですね、その中で少しずつやっていくしかない」
また、田代さんが所有する裏山は崩れたまま、行政の支援も一部はありますが、多くは個人負担となります。
我が家を突然失っただけでなく追い打ちをかけるようにのしかかる復旧の費用。それでも田代さんは“この地域を離れたくない”と話します。
【田代恒哉さん】
「やっぱり(この場所が)好きなんやろうね、何代も住んできたけんね」
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