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嬉野温泉 観光客が増加の影響で源泉の水位が減少 これ以上減らさないための対策とは【佐賀県】
2025/02/04 (火) 18:40

国内外から観光客が訪れる人気のスポット嬉野温泉。コロナ禍が明け観光客が増加したことによって源泉の水位が下がっていることがわかりました。使用量が増えるこの時期これ以上減らさないための対策とは。
【北九州から男性】
「湯の温度がいいし自然がしっかり見えるし申し分ない」
【鹿児島から女性】
「お湯もよかったし、鹿児島にないいい(お湯)だった」
【鹿児島から女の子】
「あったまったから気持ちよかった。またここに来ようかなと思ってるよ」
九州でも有数の温泉地の一つ嬉野温泉。温泉好きの観光客に人気のスポットです。しかし、その人気スポットに“異変”が起きています。
【戸川アナウンサー】
「日本三大美肌の湯といわれる嬉野温泉。使用量が増える冬の時期源泉の水位が下がりました」
県によりますと、近年では2021年の49.9メートルをピークに源泉の水位が下がっていて、去年は40.8メートルまで低下。記録が残る1960年以降最も低くなったということです。
コロナ禍が明けたことや西九州新幹線の開業で観光客が増え、お湯の使用量が増えたことが背景にあるといいます。
【大正屋 山口剛副社長】
「地元のみんなびっくりして、これはいかんと。なんとかして対応しないと。せっかく今嬉野温泉に多くのお客様が来られているのに」
100年前からある老舗旅館の大正屋でも…
【大正屋 山口剛副社長】
「青色が予約いただいている部屋。色がついていないところが空室」
温泉のシーズンは、寒さが厳しくなるまさにこの時期。パソコンの予約状況を見ると、ほとんどが埋まっています。1年で一番気温が低くなる2月ごろ、お湯を使う量が最も多くなるそうです。
【大正屋 山口剛副社長】
「こちらが個室のお風呂です。このようにお客様へのお願いとして夜12時から朝5時までの温泉の利用を控えてもらう掲示をしている」
県は去年、源泉を所有している旅館などにくみ上げる温泉の量を抑制するよう呼びかけ。くみ上げる量は「一日当たり2800トン」を上限としていて去年から1割減らすことを目指しています。
また、深夜帯の使用制限や日帰り入浴の休止など、旅館によって対策は様々です。
【大正屋 山口剛副社長】
「宿によっては部屋に露天風呂がついていたりして、常時お客様が出しっぱなしにされていることがあったので抑制にはなっている」
【戸川アナウンサー】
「こちらでは、このコンクリートの下にある井戸から、この大きな銀色のタンクに温泉が貯められます。そしてこの長い配湯管を通って旅館や各家庭に温泉が届けられるということです」
長年、温泉を通してきたこの配湯管。水位が下がった理由には観光客の増加に加えて、配湯管の老朽化も要因の1つと指摘されています。
【田村記者】
「現場から20メートルほど離れたこちらの側溝からももくもくと湯気が出ていまして、このように手をかざすととても温かいです」
3年前には、道路から温泉が吹き出したこともありました。
【嬉野温泉配湯会社 小原嘉文社長】
「どうもつなぎめのあたりから漏れているだろうということで、きょうから修理をはじめたところです」
去年11月末時点で少なくとも26カ所漏水が見つかっていて、各地で修理が進んでいます。
【嬉野温泉配湯会社 小原嘉文社長】
「土を取り除いて漏れているところを探し出して修理しようとしているところ。漏れている場所がわかったらすぐにとりかかるようにしている」
一方、源泉を枯渇させないよう最新の技術を使い、データでの管理も行われています。
【嬉野温泉配湯会社 小原嘉文社長】
「それぞれの源泉所有者の毎日の使用量や水位などが24時間確認できる」
こちらは、市が6年前に導入した源泉の使用量や水位などをリアルタイムで数値化するシステム。安定したお湯の供給ができるよう旅館や配湯会社などと連携し、管理しています。
画面に映るピンクの折れ線が、源泉の使用量です。
【嬉野温泉配湯会社 小原嘉文社長】
「(源泉を)くみ上げた量が朝8時から10時くらいまで旅館にとってはチェックアウトの時間、家庭にとっては朝起きる時間が多い。毎日どころか一日に何回も見ている」
さまざまな対策の結果、源泉の水位は維持できていて旅館やホテルの営業に大きな支障は出ていません。一方、関係者は今後もお湯をくみ上げる量を抑制するなど源泉の保護に努めたいとしています。
【県健康福祉部 古賀信幸副部長】
「まだ油断はできない。2月、これから寒さが本格的に厳しくなるのでこれからが一番水位が下がる時期だと思う。今安定はしているが、もっとくみ上げ量の削減に取り組んでもらう必要がある。水位の状況を我々も注視していきたい」
【大正屋 山口剛副社長】
「嬉野温泉は有限。それを源泉所有者のみんなで水位を保つため色々な情報共有をしながら、保護に向けて今後も取り組んでいきたい」
【北九州から男性】
「湯の温度がいいし自然がしっかり見えるし申し分ない」
【鹿児島から女性】
「お湯もよかったし、鹿児島にないいい(お湯)だった」
【鹿児島から女の子】
「あったまったから気持ちよかった。またここに来ようかなと思ってるよ」
九州でも有数の温泉地の一つ嬉野温泉。温泉好きの観光客に人気のスポットです。しかし、その人気スポットに“異変”が起きています。
【戸川アナウンサー】
「日本三大美肌の湯といわれる嬉野温泉。使用量が増える冬の時期源泉の水位が下がりました」
県によりますと、近年では2021年の49.9メートルをピークに源泉の水位が下がっていて、去年は40.8メートルまで低下。記録が残る1960年以降最も低くなったということです。
コロナ禍が明けたことや西九州新幹線の開業で観光客が増え、お湯の使用量が増えたことが背景にあるといいます。
【大正屋 山口剛副社長】
「地元のみんなびっくりして、これはいかんと。なんとかして対応しないと。せっかく今嬉野温泉に多くのお客様が来られているのに」
100年前からある老舗旅館の大正屋でも…
【大正屋 山口剛副社長】
「青色が予約いただいている部屋。色がついていないところが空室」
温泉のシーズンは、寒さが厳しくなるまさにこの時期。パソコンの予約状況を見ると、ほとんどが埋まっています。1年で一番気温が低くなる2月ごろ、お湯を使う量が最も多くなるそうです。
【大正屋 山口剛副社長】
「こちらが個室のお風呂です。このようにお客様へのお願いとして夜12時から朝5時までの温泉の利用を控えてもらう掲示をしている」
県は去年、源泉を所有している旅館などにくみ上げる温泉の量を抑制するよう呼びかけ。くみ上げる量は「一日当たり2800トン」を上限としていて去年から1割減らすことを目指しています。
また、深夜帯の使用制限や日帰り入浴の休止など、旅館によって対策は様々です。
【大正屋 山口剛副社長】
「宿によっては部屋に露天風呂がついていたりして、常時お客様が出しっぱなしにされていることがあったので抑制にはなっている」
【戸川アナウンサー】
「こちらでは、このコンクリートの下にある井戸から、この大きな銀色のタンクに温泉が貯められます。そしてこの長い配湯管を通って旅館や各家庭に温泉が届けられるということです」
長年、温泉を通してきたこの配湯管。水位が下がった理由には観光客の増加に加えて、配湯管の老朽化も要因の1つと指摘されています。
【田村記者】
「現場から20メートルほど離れたこちらの側溝からももくもくと湯気が出ていまして、このように手をかざすととても温かいです」
3年前には、道路から温泉が吹き出したこともありました。
【嬉野温泉配湯会社 小原嘉文社長】
「どうもつなぎめのあたりから漏れているだろうということで、きょうから修理をはじめたところです」
去年11月末時点で少なくとも26カ所漏水が見つかっていて、各地で修理が進んでいます。
【嬉野温泉配湯会社 小原嘉文社長】
「土を取り除いて漏れているところを探し出して修理しようとしているところ。漏れている場所がわかったらすぐにとりかかるようにしている」
一方、源泉を枯渇させないよう最新の技術を使い、データでの管理も行われています。
【嬉野温泉配湯会社 小原嘉文社長】
「それぞれの源泉所有者の毎日の使用量や水位などが24時間確認できる」
こちらは、市が6年前に導入した源泉の使用量や水位などをリアルタイムで数値化するシステム。安定したお湯の供給ができるよう旅館や配湯会社などと連携し、管理しています。
画面に映るピンクの折れ線が、源泉の使用量です。
【嬉野温泉配湯会社 小原嘉文社長】
「(源泉を)くみ上げた量が朝8時から10時くらいまで旅館にとってはチェックアウトの時間、家庭にとっては朝起きる時間が多い。毎日どころか一日に何回も見ている」
さまざまな対策の結果、源泉の水位は維持できていて旅館やホテルの営業に大きな支障は出ていません。一方、関係者は今後もお湯をくみ上げる量を抑制するなど源泉の保護に努めたいとしています。
【県健康福祉部 古賀信幸副部長】
「まだ油断はできない。2月、これから寒さが本格的に厳しくなるのでこれからが一番水位が下がる時期だと思う。今安定はしているが、もっとくみ上げ量の削減に取り組んでもらう必要がある。水位の状況を我々も注視していきたい」
【大正屋 山口剛副社長】
「嬉野温泉は有限。それを源泉所有者のみんなで水位を保つため色々な情報共有をしながら、保護に向けて今後も取り組んでいきたい」
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