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オスプレイ配備から2週間13機が佐賀へ 飛行訓練まだ始まらない中で周辺住民は期待と不安の声【佐賀県】

2025/07/23 (水) 18:19

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お伝えしていますように7月9日に新設された陸上自衛隊・佐賀駐屯地へのオスプレイ配備が始まってから23日で2週間です。住民や漁業者など駐屯地周辺で暮らす地元の人たちはどのように受け止めているのか取材しました。

【長島】
「東の空にオスプレイが見えました。佐賀駐屯地に近づいています。あたりには独特な重低音が響いています」
【原竹】
「午前10時22分、陸上自衛隊のオスプレイ1機目が佐賀空港の滑走路に着陸しました」

7月9日に始まった陸上自衛隊のオスプレイ配備。新設された佐賀駐屯地には初日からオスプレイが順次移駐されていて、23日までに13機が佐賀へ飛来しています。

【長島】
「陸上自衛隊の佐賀駐屯地です。ここへオスプレイの移駐が始まってから2週間が経ちますが、まだ訓練は行われていません」

8割ほどの機体の移駐が完了するなか、地元はどのように受け止めているのでしょうか。

【川副町の住民】
「農作業もしてるし、海でもお仕事してる人いくらでもいらっしゃるので、オスプレイ怖いですね。平和に暮らしたいです。それだけです」
【川副町の住民】
「静かな町なので、もうちょっと活性していったらいいのかな、子どもたちが本当少なくて、交流が少ないというのもあるし、やっぱり人口も増えれば」

佐賀駐屯地から一番近い飲食店は…。

【大川内】
「佐賀駐屯地からおよそ5キロの場所にある飲食店です。オスプレイの配備後、駐屯地の関係者がさっそく店を利用したということです」

【飯屋おゆき 馬場雄大店長】
「駐屯地開設後だいたい3日・4日後くらいに、その時はご家族でいらっしゃってました」

佐賀市川副町で定食や居酒屋メニューを提供するこちらの店。
客として訪れた隊員からは、こんな質問もあったといいます。

【飯屋おゆき 馬場雄大店長】
「『制服姿で来たりしても大丈夫なんですか?』みたいな感じの話もあったんですけど、ここはあくまでも飲食店なので、特にそういった制限もないので、『お気軽にお越しください』とはお伝えしました」

駐屯地の周辺地域への隊員の移駐も進んでいて、420人ほどの隊員とその家族などが移り住む予定です。
今後店の利用者増加が予想されるなか、店長は町全体の発展に期待を寄せています。

【飯屋おゆき 馬場雄大店長】
「川副町の人の入りが増えるわけなので、もっとお店だけじゃなくこの辺の地域一帯で活発化して、町自体が元気になってほしいとは思いますね」

一方、駐屯地からほど近い周辺エリアで漁業や農業を営む人たちは生業への影響を懸念しています。

【地元の漁業者】
「ノリ(漁業)には全然メリットない、デメリットはあっても。なんとなく不作になる、そこらへんが一番心配。実態がどういうものなのか全然分からないから。そして聞いたって詳しく言ってくれないし防衛省側は」
【地元の農家】
「光が夜多いので、そこに虫が集まるなどそういう害が出ないかと懸念はやはりある。駐屯地との窓口というか(連絡を)スムーズにして円滑に住民・生活者・農業者も進められたらと思っている」

千葉県の木更津駐屯地に暫定配備されたオスプレイ全17機のうち佐賀へ到着していないのは残り4機で、8月中旬までにすべて移駐される予定です。
飛行訓練がいつ始まるのか注目が集まるなか、特に周辺住民からは訓練開始後の騒音や安全性について不安の声があがっています。
どのように地元の理解を得て共存していくのかー。模索は続きます。
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