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「“二次的な病気”の症状訴える人多い」能登半島の避難者で健康管理にあたった救護班が証言【佐賀県】

2024/03/01 (金) 18:40

元日に発生した能登半島地震からきょうで2カ月、避難者はいまもなお、1万人以上にのぼります。震度6強を観測した七尾市で避難者の健康管理にあたった日本赤十字社佐賀県支部の救護班は“二次的な”病気の発生や精神的負担など被災地の過酷な現状を訴えます。

【唐津赤十字病院看護師 青木翔子さん】
「私たちが“当たり前”と思っていることが今、できない状況にいる」
【唐津赤十字病院医師 日下あかりさん】
「まだまだ戦いは続くなと改めて感じた。早い復興を祈っている」

唐津市にある唐津赤十字病院の医師・日下あかりさんと看護師・青木翔子さん。
日本赤十字社佐賀県支部が最初に被災地へ派遣した救護班のメンバーです。

続々と車に積み込んでいたのは医療機材や薬品。救護班は避難者の健康管理のため
1月14日から3日間、震度6強を観測した石川県七尾市で活動しました。

避難所で診療にあたっていた日下さんは、長引く避難生活によって“二次的な病気”の症状を訴える人が多かったと話します。

【唐津赤十字病院医師 日下あかりさん】
「被災して、粉じんとか(による)呼吸器症状が出たり、新たにぜんそくを発症したり、もっている病気が悪くなったりそういった方がいるので、全職種で私たちも関わって情報確認していった」

一方、救護班の看護師長を担当した青木さんはコミュニケーションを通した被災者の“心のケア”が重要と訴えます。

【唐津赤十字病院看護師 青木翔子さん】
「私たちが避難所に行った日に「朝、家族の不幸の知らせが届きました」という話を聞く。もう…かける言葉というのはなかなか出てこない部分もある。“話してもらえている”というところで、やっぱり“聞くこと”が大事なのかなと」

発災から2カ月。石川県によると、いまもなお県全体で1万人余りが避難所に身を寄せています。避難が長期化する理由の1つが “断水”。
七尾市では現在も約4000戸で断水が続き、31カ所に741人が避難しています。

【唐津赤十字病院看護師 青木翔子さん】
「水がなかったら手を洗う代わりに手を拭く除菌シートだったりとか。そういうところ(支援)を見つけて被災者の立場で考えることが大事かなと」

【唐津赤十字病院医師 日下あかりさん】
「皆さん発災からずっと活動されて疲弊されている。1・2週間お風呂に入っていないとか当たり前だったし、ちゃんと睡眠もとれていないとかたくさんあったと思うので、そういった中でのサポート、人的なものもすごく必要」
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