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"高校生の制服事情" 多様化進む 生徒の投票でデザイン・私服選択可など【佐賀県】
2024/05/16 (木) 18:40
シリーズでお伝えしているサガリサーチα。今回は学生の制服についてです。県内では生徒の投票でデザインを決め制服を新しくしたり、私服との選択制にしたり、女性もスラックスを選べるなど、生徒の意見を反映させることで多様化への対応が進んでいます。
【新入生代表 西野紗希さん】
「知識・技能の修得に励み、牛津高校の生徒としての品位を養い、高い目標を持って学校生活を送ることを誓います」
4月9日、入学式が行われた小城市の牛津高校。服飾や調理など家庭科学習に力を入れている全国でも数少ない学校です。
去年、創立60周年を迎えたことを記念し、時代の流れに合うものに変えようと今年の新入生から制服を一新しました。
2021年の11月頃から検討が始まった制服のリニューアル。服飾デザイン科の生徒が実際に制服を着てわかる不便さなどを解消できるよう制服メーカーと何度も打ち合わせを重ね、細かい部分までこだわってデザイン案を考えました。
最終決定も当時の在校生による投票で行われ、今回のデザインが選ばれています。新制服はスクールカラーのブルーを基調として牛津高校らしさを表現した一方、就職活動で着ることもあるため落ち着きのあるデザインに。さらに実習が多く着替えることが多いため、脱ぎ着しやすいようシャツをニット素材にするなどストレッチ性を上げました。新しい制服について新入生は…。
【新入生】
「一つ一つが細かくデザインされていて制服を着た際にとても感動した」
「新しくてデザインも良くて考えた人はすごいと思った」
「リボンの色がかわいいのと全体的に色が鮮やかで良い。先輩たちはもう着られない制服だがかわいくつくってくれてうれしかった」
また、新制服はリボンとネクタイが選べるだけではなく女性もスラックスを選択することができます。県教育委員会によりますと、県内32すべての全日制の公立高校で、女性もスラックスを選べるようになっているということです。
一方、佐賀市の佐賀西高校では、生徒の声を踏まえ4月から県内の全日制公立高校では初めて「標準服制度」を導入しました。
【制服検討委員会担当 吉冨壽泰教諭】
「この制度自体がTPOを生徒自身が考えて服装を選択するとそれによって自主性を育てるという大きな目的がある」
この制度は、制服を標準服とし式典など学校が指定するときは標準服の着用が求められるものの、それ以外は私服での登校を認めるものです。
【制服検討委員会 牟田桃子さん】
「生徒が過ごしやすい服装が制服とは限らないから、それを変更したいという声があった」
当初は制服を一新するだけの予定でしたが、気温や実用性を考えて服装を自由に選ぶことでより快適な学校生活を送れるほか、時や場所にあった服装を自分で選ぶなかで自主性が育まれるなどとして、4回の試験運用を経て導入を決めたといいます。新制度が始まってから約1カ月。特に1年生は私服での登校も多くなってきました。標準服制度について生徒たちはどのように感じているのでしょうか。
【制服検討委員会 北島虎太郎さん】
「過ごしやすいという意見がまず多くて、ただやはり全員制服で統一されてるところが良かったみたいな意見もあって」
制度開始後、約半数の生徒が私服登校をしていて現段階で特に問題は起きていないということですが、よりよいものにするためには検討を続けていく必要があると考えています。
【制服検討委員会 北島虎太郎さん】
「去年から試験的にやっていることではあるが、自分たちがどういう服装をしていくかなど(生徒に)何回か考えてもらっていて、今年度もその活動を行っていく予定」
生徒の個性をどのようにどこまで尊重するべきなのか、全国の教育現場で模索が続く制服の自由化や多様化。さまざまな動きがあるなかで日本の将来を担う子供達を育てる場として社会に出たときに生きてくる“主体性”を伸ばし培うことが最も重要なポイントになりそうです。
【新入生代表 西野紗希さん】
「知識・技能の修得に励み、牛津高校の生徒としての品位を養い、高い目標を持って学校生活を送ることを誓います」
4月9日、入学式が行われた小城市の牛津高校。服飾や調理など家庭科学習に力を入れている全国でも数少ない学校です。
去年、創立60周年を迎えたことを記念し、時代の流れに合うものに変えようと今年の新入生から制服を一新しました。
2021年の11月頃から検討が始まった制服のリニューアル。服飾デザイン科の生徒が実際に制服を着てわかる不便さなどを解消できるよう制服メーカーと何度も打ち合わせを重ね、細かい部分までこだわってデザイン案を考えました。
最終決定も当時の在校生による投票で行われ、今回のデザインが選ばれています。新制服はスクールカラーのブルーを基調として牛津高校らしさを表現した一方、就職活動で着ることもあるため落ち着きのあるデザインに。さらに実習が多く着替えることが多いため、脱ぎ着しやすいようシャツをニット素材にするなどストレッチ性を上げました。新しい制服について新入生は…。
【新入生】
「一つ一つが細かくデザインされていて制服を着た際にとても感動した」
「新しくてデザインも良くて考えた人はすごいと思った」
「リボンの色がかわいいのと全体的に色が鮮やかで良い。先輩たちはもう着られない制服だがかわいくつくってくれてうれしかった」
また、新制服はリボンとネクタイが選べるだけではなく女性もスラックスを選択することができます。県教育委員会によりますと、県内32すべての全日制の公立高校で、女性もスラックスを選べるようになっているということです。
一方、佐賀市の佐賀西高校では、生徒の声を踏まえ4月から県内の全日制公立高校では初めて「標準服制度」を導入しました。
【制服検討委員会担当 吉冨壽泰教諭】
「この制度自体がTPOを生徒自身が考えて服装を選択するとそれによって自主性を育てるという大きな目的がある」
この制度は、制服を標準服とし式典など学校が指定するときは標準服の着用が求められるものの、それ以外は私服での登校を認めるものです。
【制服検討委員会 牟田桃子さん】
「生徒が過ごしやすい服装が制服とは限らないから、それを変更したいという声があった」
当初は制服を一新するだけの予定でしたが、気温や実用性を考えて服装を自由に選ぶことでより快適な学校生活を送れるほか、時や場所にあった服装を自分で選ぶなかで自主性が育まれるなどとして、4回の試験運用を経て導入を決めたといいます。新制度が始まってから約1カ月。特に1年生は私服での登校も多くなってきました。標準服制度について生徒たちはどのように感じているのでしょうか。
【制服検討委員会 北島虎太郎さん】
「過ごしやすいという意見がまず多くて、ただやはり全員制服で統一されてるところが良かったみたいな意見もあって」
制度開始後、約半数の生徒が私服登校をしていて現段階で特に問題は起きていないということですが、よりよいものにするためには検討を続けていく必要があると考えています。
【制服検討委員会 北島虎太郎さん】
「去年から試験的にやっていることではあるが、自分たちがどういう服装をしていくかなど(生徒に)何回か考えてもらっていて、今年度もその活動を行っていく予定」
生徒の個性をどのようにどこまで尊重するべきなのか、全国の教育現場で模索が続く制服の自由化や多様化。さまざまな動きがあるなかで日本の将来を担う子供達を育てる場として社会に出たときに生きてくる“主体性”を伸ばし培うことが最も重要なポイントになりそうです。
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