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休校で給食休止 酪農家は…【佐賀県】

2020/03/06 (金) 18:00

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小中学校などの休校で給食が休止となり、給食用に牛乳を供給していた酪農家も影響を受けています。酪農家の声を取材しました。

県酪農協議会 横尾文三会長:「今年は暖冬で乳がいつもの年より出ている。しかし突然ね…」
神埼市脊振町にあるミルン脊振牧場。標高約600メートルの脊振山麓にある牧場では約30頭の乳牛が飼育され1日800キロの生乳が搾乳されています。代表の横尾文三さんは50年ほど酪農に関わっていて現在、県酪農協議会の会長も務めています。

県酪農協議会 横尾文三会長:Q休校がわかったとき?「あれ?これはもう乳価が下がる。高い牛乳が安くしか売れなくなる」
九州生乳販売農業協同組合連合会によりますと、県内では1日に搾乳される約40トンの生乳のうち全体の3割にあたる12トンほどが給食用として販売されています。しかし、突然の給食の休止で加工用としての販売を余儀なくされました。

県酪農協議会 横尾文三会長:「なんとか大メーカーにチーズやバターを作るために加工原料原乳価格で売るしかない。廃棄するわけにはいかないから」
加工用として販売されると飲用と比べ、キロ単価は3円ほど下がるといいます。しかし、新鮮さが売りのため、悩む暇はありません。
県酪農協議会 横尾文三会長:「牛乳は1円2円の攻防、本当に利が薄い。去年の3月の乳代と比べ3円4円違うというのは本当に大変」
さらに乳牛は決められた時間に搾乳しなければ、一日二日経つと炎症を起こしてしまうといいます。
県酪農協議会 横尾文三会長:「牛乳が売れないから搾るのをやめようというのがあれば楽だけどそれはない」
県酪農協議会 横尾文三会長:「もうとにかく早く治まってほしい。ずっと学校が始まらなかったら学校給食用の牛乳は用途がないから本当に」
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