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「今年は違う」「五郎丸2世」佐賀工業ラグビー部 強さの秘訣は? 創部初となる悲願の優勝へ 【佐賀県】
2023/12/26 (火) 18:40

12月27日に開幕する全国高校ラグビー通称“花園”。52回目の出場となる佐賀工業は今回優勝候補に名を連ねています。創部初となる悲願の優勝へ。総監督も「今年は違う」と話す今年の佐賀工業の強さを取材しました。
今年10月の鹿児島国体決勝。佐賀代表の佐賀工業は強豪の東福岡を中心とした福岡選抜をあと一歩のところまで追い詰めました。
【佐賀工業・大和哲将主将】
「絶対優勝すると思っていたので、本当に悔しいです。チームを引っ張りながら、チーム全体でまたギアをさらに上げて(花園は)優勝したいと思います」
ひと味違う今年の佐賀工業。磨きをかけてきたのは伝統の強力なフォワード(前の8人)に加え、バックス(後ろの7人)の機動力を使った攻撃です。
【佐賀工業3年センター 大和哲将主将】
「バックスとフォワードが一体となった(グラウンドを)広く使ったラグビーを今年はするようにしています」
今回の花園では、全国でも有力な3校のみに与えられるAシードへ21年ぶりに選出されています。総監督も例年以上の期待を寄せます。
【佐賀工業・小城博総監督】
「押せ押せ行け行けというのが当時(これまで)のラグビーだったかなと。でも今年は違う。今年は違う。足が速い、パスが上手い、キックが上手い、判断力が優れているんです」
パスでボールを展開する役割を担うのがスタンドオフの服部亮太。今年7月、7人制ラグビーの全国大会では卓越したパススキルでチームを初優勝に導き大会MVPに輝きました。
【佐賀工業3年スタンドオフ 服部亮太選手】
「短いタイトな(コースの)パスでもロングパスでも、体を正対させたまま、後ろに投げられるのが自分の強み」
キッカーはスクラムハーフの井上達木。キックの精度は全国トップクラスと言われています。地道な練習で力をつけ、県大会決勝では16本中13本を成功させました。その正確さから「五郎丸2世」とも呼ばれています。
【佐賀工業3年スクラムハーフ 井上達木選手】
「花園ではゴールキック100パーセントを目標にしていきたい。(練習では)毎日同じ角度から蹴り続けるということを意識してやっています」
チームの得点源はキャプテンの大和哲将。スピードとパワーを兼ね備えた突破力のあるセンターです。
【大和主将】
「ボールキャリーだったりタックルで、勢いづけられたらなと思います」
この日は部活は休み。大和くんがやってきたのは、佐賀市内のジムです。ラグビーに身体づくりは欠かせませんが、実は佐賀工業にはウエイトトレーニングの施設がありません。部員たちは週に3日ほど各自でジムに通っています。ジムの費用で県の支援を受けています。
【大和主将】
「他の高校は全国を見ても県立私立関係なく、校内にはウエイトルームがあると思うんですけど、校内にウエイトルームがないので、ここに来させてもらっている」
全国の強豪校のほとんどは自前のウエイトルームを持ち、全体練習の前後にトレーニングしています。しかし、大和くんはいまの環境を前向きにとらえていました。
【大和主将】
「(ジムのトレーナーから)いろいろフォームを教えてもらったりして、けが予防にもつながるし、自分の成長にもつながるので、本当に感謝しかないです」
佐賀工業ラグビー部は部員の約7割が寮生活。
この日、服部選手と井上選手が見ていたのは昨シーズンの花園・準々決勝。相手は東福岡、大会を目前に控え、“ライバル”に敗れた試合を振り返っていました。
【服部選手と井上選手】
「ここ惜しかった」「まじ惜しかった」「えぐ」「えぐいな」
福岡県北九州市出身の2人。小学生のころからの幼馴染です。
【服部選手】
「(井上選手は)真面目ですね。チームのみんなに『もっとこうした方が良いよ』というのを言ってくれるので、チームにとって欠かせない存在ですし、ストイックな部分がある」
【井上選手】
「(服部選手とは)ずっと小さいころからやってきたので、負けたくないというライバル心も実はあって、やっぱり服部が活躍すると負けたくない」
これまで花園での最高成績は2000年度の準優勝。創部から79年、強豪と言われながらまだ1度も成し得ていない初の栄冠へ、大きな挑戦が始まります。
【服部選手】
「全員が日本一とるつもりで練習をやっていて、その質も内容とか上がってきているんで、最後に花園でやりきるだけかなと思います」
【井上選手】
「優勝するには当たったところに勝つしかないので、当たったところをとことん倒していく」
【大和主将】
「ひたむきに頑張って、自分たちのラグビーをして優勝できたらなと思います」
【部員たち】
「花園、優勝するぞ!おー!」
佐賀工業の初戦は12月30日で、青森県代表青森山田と宮崎県代表高鍋の勝者と対戦します。
今年10月の鹿児島国体決勝。佐賀代表の佐賀工業は強豪の東福岡を中心とした福岡選抜をあと一歩のところまで追い詰めました。
【佐賀工業・大和哲将主将】
「絶対優勝すると思っていたので、本当に悔しいです。チームを引っ張りながら、チーム全体でまたギアをさらに上げて(花園は)優勝したいと思います」
ひと味違う今年の佐賀工業。磨きをかけてきたのは伝統の強力なフォワード(前の8人)に加え、バックス(後ろの7人)の機動力を使った攻撃です。
【佐賀工業3年センター 大和哲将主将】
「バックスとフォワードが一体となった(グラウンドを)広く使ったラグビーを今年はするようにしています」
今回の花園では、全国でも有力な3校のみに与えられるAシードへ21年ぶりに選出されています。総監督も例年以上の期待を寄せます。
【佐賀工業・小城博総監督】
「押せ押せ行け行けというのが当時(これまで)のラグビーだったかなと。でも今年は違う。今年は違う。足が速い、パスが上手い、キックが上手い、判断力が優れているんです」
パスでボールを展開する役割を担うのがスタンドオフの服部亮太。今年7月、7人制ラグビーの全国大会では卓越したパススキルでチームを初優勝に導き大会MVPに輝きました。
【佐賀工業3年スタンドオフ 服部亮太選手】
「短いタイトな(コースの)パスでもロングパスでも、体を正対させたまま、後ろに投げられるのが自分の強み」
キッカーはスクラムハーフの井上達木。キックの精度は全国トップクラスと言われています。地道な練習で力をつけ、県大会決勝では16本中13本を成功させました。その正確さから「五郎丸2世」とも呼ばれています。
【佐賀工業3年スクラムハーフ 井上達木選手】
「花園ではゴールキック100パーセントを目標にしていきたい。(練習では)毎日同じ角度から蹴り続けるということを意識してやっています」
チームの得点源はキャプテンの大和哲将。スピードとパワーを兼ね備えた突破力のあるセンターです。
【大和主将】
「ボールキャリーだったりタックルで、勢いづけられたらなと思います」
この日は部活は休み。大和くんがやってきたのは、佐賀市内のジムです。ラグビーに身体づくりは欠かせませんが、実は佐賀工業にはウエイトトレーニングの施設がありません。部員たちは週に3日ほど各自でジムに通っています。ジムの費用で県の支援を受けています。
【大和主将】
「他の高校は全国を見ても県立私立関係なく、校内にはウエイトルームがあると思うんですけど、校内にウエイトルームがないので、ここに来させてもらっている」
全国の強豪校のほとんどは自前のウエイトルームを持ち、全体練習の前後にトレーニングしています。しかし、大和くんはいまの環境を前向きにとらえていました。
【大和主将】
「(ジムのトレーナーから)いろいろフォームを教えてもらったりして、けが予防にもつながるし、自分の成長にもつながるので、本当に感謝しかないです」
佐賀工業ラグビー部は部員の約7割が寮生活。
この日、服部選手と井上選手が見ていたのは昨シーズンの花園・準々決勝。相手は東福岡、大会を目前に控え、“ライバル”に敗れた試合を振り返っていました。
【服部選手と井上選手】
「ここ惜しかった」「まじ惜しかった」「えぐ」「えぐいな」
福岡県北九州市出身の2人。小学生のころからの幼馴染です。
【服部選手】
「(井上選手は)真面目ですね。チームのみんなに『もっとこうした方が良いよ』というのを言ってくれるので、チームにとって欠かせない存在ですし、ストイックな部分がある」
【井上選手】
「(服部選手とは)ずっと小さいころからやってきたので、負けたくないというライバル心も実はあって、やっぱり服部が活躍すると負けたくない」
これまで花園での最高成績は2000年度の準優勝。創部から79年、強豪と言われながらまだ1度も成し得ていない初の栄冠へ、大きな挑戦が始まります。
【服部選手】
「全員が日本一とるつもりで練習をやっていて、その質も内容とか上がってきているんで、最後に花園でやりきるだけかなと思います」
【井上選手】
「優勝するには当たったところに勝つしかないので、当たったところをとことん倒していく」
【大和主将】
「ひたむきに頑張って、自分たちのラグビーをして優勝できたらなと思います」
【部員たち】
「花園、優勝するぞ!おー!」
佐賀工業の初戦は12月30日で、青森県代表青森山田と宮崎県代表高鍋の勝者と対戦します。
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