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“接客伴う飲食店”営業再開店主の胸中複雑【佐賀県】

2020/05/22 (金) 18:00

唯一解除が見送られていた“接待を伴う店”の休業要請も21日解除され、一部の店が営業を再開しました。引き続き休業する店もあるなか再開に踏み切った店主たちの声を取材しました。

リポート:「佐賀市の繁華街です。唯一継続されていた接待を伴う店の休業要請もきょうで解除となりました。しかし、開いている店はまばらです」
休業要請は解除されたものの未だつきまとう感染のリスクと営業しても客が来るのかという不安が再開への足枷となっています。
ナイトクラブ経営者:「たぶん暇だろうなと思います。従業員に働かせるために開けているような感じですね。開けないとお給料も払ってあげられないので」
休業を続ける店もあるなか、きのう再開したこちらのナイトクラブ。今月7日に再開しようと考えていたところ、要請は延長され、約1カ月の休業を余儀なくされました。経営者の女性は30人ほどいる従業員の生活を考え、客足に不安を抱えながらも1日の出勤数は普段通りにしてその分、給料を支払うといいます。
ナイトクラブ経営者:「(感染が)怖いから休みたいという子もいれば、働きたい、お金が必要という子もいるので。もちろんここに来てもらっている分の給料は出すつもりで、(客が)ゼロであっても出そうと思っています。早く収束することを祈るばかりです」

一方、こちらのラウンジは感染対策として当面の間、馴染み客だけの完全予約制で営業を再開しました。
ラウンジ想 橋間孝枝さん:「すべてオープンにしてしまうと他のお店がまだ開いていないということでどーんとお客様が増えちゃう可能性もありますよね。私が連絡先が分かるようなお客様だと、何かがあった時にも必ず連絡をきちんととれるっていうのが一番かなと思って」
連絡先を知っている客だけとすることで万が一、店で感染者が出た場合、対応しやすくするのが狙いです。また、いわゆる「密」を避けるため、出勤させる女性スタッフは予約に応じて調整するほか、同様の系列店をあわせた3店舗に客を分散させるといいます。
ラウンジ想 橋間孝枝さん:「本当に5月末になったら大丈夫とか6月いっぱいだったら大丈夫とかっていう答えがないので(再開について)逆の意見もあるだろうし、反対であったりとか、お叱りもあるかなと思ったんですけどいつか開けなきゃいけないと思って、いつか再開と思ったので」
休業要請は全面的に解除された一方で県は引き続き「自制型」の行動を呼びかけていて、再開できた喜びと客足への不安、そして感染リスク、店主たちの胸中は複雑です。

また、こんな店も…
Galaxy 本村美絵さん:「お客様の隣に座ったりしないんですね、そんな。でもお客様の近くには行くからですね、おかしい話だなと」
今月7日に先立って解除されたのは“接待を伴わない店”。本村さんのスナックではこれ以上休業しても追加の支援金は出ないと思い、一度は再開に踏み切りました。しかしその後、友人の指摘を受け県に問い合わせると支援金の対象になることが分かり、再び店を閉めたといいます。
常連客:「日頃仕事して、いろんな話を聞いてもらえて助けてもらってる場所だったので、寂しい思いはありました」休業要請、そして支援金の複雑さに惑わされることになりましたが、店には常連客の姿が戻り、再開できたことに安堵の表情を見せていました。
Galaxy 本村美絵さん:「(再開できたことは)やっぱりうれしいですねこの日を待ってました」
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