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新米販売開始 県内のコメの価格と気になる今後は…?【佐賀県】
2025/09/04 (木) 18:20

続いては特集です。米価の高止まりが続く中、七夕コシヒカリなど、県内でも新米の流通が流通が始まっています。「令和のコメ騒動」とも言われる価格高騰は新米にどう影響を与えているのでしょうか。原竹アナウンサーが取材しました。
【JAさが白石地区特別栽培米部会 山崎利幸部会長】
「今年の出来は、他の地域は水のなくなって水問題とかあるかもしれませんが、ここはそんなの無くて、かなりいい出来だと思います」
8月6日、県内で最も早い新米「七夕コシヒカリ」が出荷されました。
【原竹リポート】
「佐賀市のイオン佐賀大和店です。様々な品種、産地のコメが並んでいます。そしてひときわ目立つところに、新米が並べられています」
県内でも並び始めた、令和7年度産、今年の新米。
【お客さん】
「2年位前とかは10キロで3000円とかを買いよった。」
「農家さんが一概に悪いってことは間違いなくないから、国政で何とかしてほしいかなっていうのはありますよね」
【イオン佐賀大和店食品販売課 長岩元充さん】
「やはり新米が入荷することによって以前より商品の供給は安定していると思う。商品の種類も豊富に扱われている。それだけお客様の選択肢が広がるということだと思っている」
農林水産省が発表したコメの最新の平均価格は5キロあたり3776円と前の年の同じ月より約4割高く、依然として高止まりが続いています。
【原竹】
ここからは、取材を担当した私が解説します。
まず、コメの価格高騰の原因について。
農林水産省によると去年のコメの流通量は前年から14万トン増え合計536万トン。
そのうちJAなどの集荷業者が集めたのが299万トンですが、前年から約31万トン
減っています。その分どこにいったのか。こちらの集荷業者以外の業者などが237万トン、増えた分と減った分合わさって44万トン増えて集荷しています。集荷業者より高値で集荷している状況です。
【野上】
なぜ集荷業者以外への流通が増えているのでしょうか。
【原竹】
今回流通量は増えましたが、生産量などが令和5年の時に気温が高かったことなどから歩留まりが悪くなって精米する量が結果的に少なくなってしまったがゆえに、品薄感が出たことから、集荷業者以外の業者などが直接生産者から高値で集荷する状況になりました。
【野上】
集荷業者が前年よりコメを集められない場合どういった影響が出てくるのでしょうか?
【原竹】
そうなると卸業者や小売り業者は、消費者に届くコメの量が少なくなることから、卸売業者は不足分を集荷業者以外の業者などからより高い値段でコメを調達することになります。具体的価格は、集荷業者から60キロ当たり24790円でコメを調達しているところを、60キロあたり45000円から50000円程度、ほとんど倍の価格で調達することになります。
【野上】
集荷業者が高値で買わざるを得なかったコメが価格を引き上げていたんですね。では、今年のコメ、新米の価格は今後どうなっていくんでしょうか。
【原竹】
はい、私が取材したところ新米、七夕コシヒカリは5キロあたり4500円前後で販売されているところが多かったです。これについて、町のコメ屋、みやき町の大塚米穀店の大塚社長に聞きました。
【大塚HD 大塚乾祐社長】
「今回の新米の価格が上がった要因がJAの概算金であったり、という要因で上がっているような気がして、その概算金の金額が高いままであれば当然私たちはそれ以上の値段で仕入れしないといけないので。今後下がる要素は少ないんじゃないかと」
【原竹】
大塚さんの話にもありましたが、今年のコメの価格を語る上で欠かせないのがJAグループの概算金という制度です。概算金とは、コメを集荷する際に、農家に渡す仮払金のことで、JAグループ佐賀は昨今から続いている米価の高騰を受けて今年5月に初めて最低保証額を発表しています。
メリットとしてはコメを集荷した直後に農家はお金が手に入るということがまず挙げられます。
デメリットとして概算菌は仮払金なので、去年みたいにおコメが高くなるとJAからは追加で農家に支払うお金が発生するシステム。JAからは最終的にどのくらいのお金が入ってくるかの見通しが立てづらいということが挙げられます。
改めて今回設定された最低保証額を見ていきます。
さがびより、玄米60キロで前年より約4000円高い2万3000円となりました。現在出回っている七夕コシヒカリは、60キロ当たり3万3000円となっています。
この価格かなり高くなっていることから現在の店頭価格も4500円前後と高い水準になっています。
そんな中、JAグループ佐賀は最低保証額を提示したさがびよりなどの主力品種について、今月にも概算金を設定して公表するとしています。
今後の概算金の価格を注視することで今後のコメの価格、新米の販売価格も見えてくるのではないでしょうか。
【野上】
概算金が上がればこの秋の新米の値段も上がるということなのでしょうか。
【原竹】
そういうことになると思います。ただ品薄感は現在ないので、去年1年で倍になったりはしましたがそこまで価格が上がることはないだろうと大塚さんも見ていました。むしろこれまでの1000円台とか2000円前半に下がるかというと見通しがたたないということです。
県内の主力品種では、順調なら夢しずくは9月中旬から、さがびよりは10月中旬から収穫されます。佐賀県が開発した高温に強い新品種、「ひなたまる」も10月中旬ごろに収穫されます。
概算金の価格とともに猛暑や台風などの天候がどう影響してくるのかも注視していかなくてはいけません。
【野上】
ここまで原竹アナウンサーの取材報告でした。
【JAさが白石地区特別栽培米部会 山崎利幸部会長】
「今年の出来は、他の地域は水のなくなって水問題とかあるかもしれませんが、ここはそんなの無くて、かなりいい出来だと思います」
8月6日、県内で最も早い新米「七夕コシヒカリ」が出荷されました。
【原竹リポート】
「佐賀市のイオン佐賀大和店です。様々な品種、産地のコメが並んでいます。そしてひときわ目立つところに、新米が並べられています」
県内でも並び始めた、令和7年度産、今年の新米。
【お客さん】
「2年位前とかは10キロで3000円とかを買いよった。」
「農家さんが一概に悪いってことは間違いなくないから、国政で何とかしてほしいかなっていうのはありますよね」
【イオン佐賀大和店食品販売課 長岩元充さん】
「やはり新米が入荷することによって以前より商品の供給は安定していると思う。商品の種類も豊富に扱われている。それだけお客様の選択肢が広がるということだと思っている」
農林水産省が発表したコメの最新の平均価格は5キロあたり3776円と前の年の同じ月より約4割高く、依然として高止まりが続いています。
【原竹】
ここからは、取材を担当した私が解説します。
まず、コメの価格高騰の原因について。
農林水産省によると去年のコメの流通量は前年から14万トン増え合計536万トン。
そのうちJAなどの集荷業者が集めたのが299万トンですが、前年から約31万トン
減っています。その分どこにいったのか。こちらの集荷業者以外の業者などが237万トン、増えた分と減った分合わさって44万トン増えて集荷しています。集荷業者より高値で集荷している状況です。
【野上】
なぜ集荷業者以外への流通が増えているのでしょうか。
【原竹】
今回流通量は増えましたが、生産量などが令和5年の時に気温が高かったことなどから歩留まりが悪くなって精米する量が結果的に少なくなってしまったがゆえに、品薄感が出たことから、集荷業者以外の業者などが直接生産者から高値で集荷する状況になりました。
【野上】
集荷業者が前年よりコメを集められない場合どういった影響が出てくるのでしょうか?
【原竹】
そうなると卸業者や小売り業者は、消費者に届くコメの量が少なくなることから、卸売業者は不足分を集荷業者以外の業者などからより高い値段でコメを調達することになります。具体的価格は、集荷業者から60キロ当たり24790円でコメを調達しているところを、60キロあたり45000円から50000円程度、ほとんど倍の価格で調達することになります。
【野上】
集荷業者が高値で買わざるを得なかったコメが価格を引き上げていたんですね。では、今年のコメ、新米の価格は今後どうなっていくんでしょうか。
【原竹】
はい、私が取材したところ新米、七夕コシヒカリは5キロあたり4500円前後で販売されているところが多かったです。これについて、町のコメ屋、みやき町の大塚米穀店の大塚社長に聞きました。
【大塚HD 大塚乾祐社長】
「今回の新米の価格が上がった要因がJAの概算金であったり、という要因で上がっているような気がして、その概算金の金額が高いままであれば当然私たちはそれ以上の値段で仕入れしないといけないので。今後下がる要素は少ないんじゃないかと」
【原竹】
大塚さんの話にもありましたが、今年のコメの価格を語る上で欠かせないのがJAグループの概算金という制度です。概算金とは、コメを集荷する際に、農家に渡す仮払金のことで、JAグループ佐賀は昨今から続いている米価の高騰を受けて今年5月に初めて最低保証額を発表しています。
メリットとしてはコメを集荷した直後に農家はお金が手に入るということがまず挙げられます。
デメリットとして概算菌は仮払金なので、去年みたいにおコメが高くなるとJAからは追加で農家に支払うお金が発生するシステム。JAからは最終的にどのくらいのお金が入ってくるかの見通しが立てづらいということが挙げられます。
改めて今回設定された最低保証額を見ていきます。
さがびより、玄米60キロで前年より約4000円高い2万3000円となりました。現在出回っている七夕コシヒカリは、60キロ当たり3万3000円となっています。
この価格かなり高くなっていることから現在の店頭価格も4500円前後と高い水準になっています。
そんな中、JAグループ佐賀は最低保証額を提示したさがびよりなどの主力品種について、今月にも概算金を設定して公表するとしています。
今後の概算金の価格を注視することで今後のコメの価格、新米の販売価格も見えてくるのではないでしょうか。
【野上】
概算金が上がればこの秋の新米の値段も上がるということなのでしょうか。
【原竹】
そういうことになると思います。ただ品薄感は現在ないので、去年1年で倍になったりはしましたがそこまで価格が上がることはないだろうと大塚さんも見ていました。むしろこれまでの1000円台とか2000円前半に下がるかというと見通しがたたないということです。
県内の主力品種では、順調なら夢しずくは9月中旬から、さがびよりは10月中旬から収穫されます。佐賀県が開発した高温に強い新品種、「ひなたまる」も10月中旬ごろに収穫されます。
概算金の価格とともに猛暑や台風などの天候がどう影響してくるのかも注視していかなくてはいけません。
【野上】
ここまで原竹アナウンサーの取材報告でした。
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